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2019.01.11

新時代へ・守る[7] 鳴瀬未来中、統合前の伝統継承(東松島市)

伝統の校内剣道大会で試合をする生徒たち=昨年11月27日

 旧鳴瀬一・二中が統合し、2013年4月に開校した東松島市鳴瀬未来中(生徒212人)。一中の全校剣道、二中のエジプトダンスという両校の象徴を継ぎ、鳴瀬未来中の伝統として守り続けている。

 剣道は、体育の授業で学年ごとに時間が設けられており、締めくくりに学年別で大会を開いている。以前は代表生徒が試合をしていたが、昨年は生徒全員が出場し団体戦を実施。3年大山幸太郎さん(15)は「部活とは違う競技に触れて楽しかった」と話す。

 歴史は1983〜85年度、一中が文部省(当時)の格技指導推進校に指定されたことにさかのぼる。79年度から7年間一中の教員を務め、現在は県剣道連盟武道等支援事業専門委員会委員長などを務める菅井吉秀さん(69)=石巻市渡波=によると、校内剣道大会の始まりは84年。

 菅井さんは「剣道は人づくり。礼法を学び、精神的にもゆとりが出る。生徒には物事の後始末をして次に備える『残心』、剣道の日常化を指導した」と語り、「校内剣道の影響で高校は剣道部に入った生徒もいた」という。

 剣道部顧問の高橋美樹教諭(35)は「学校全体で剣道に取り組む所は、なかなかない。大会では生徒が生き生きして、皆が応援する姿も良かった」とほほ笑む。

 エジプトダンスは、腰にワラ、頭にキジの羽を付けて踊る。男子全員が毎年の運動会で披露するほか、地域の祭りで舞うこともある。

 鳴瀬未来中の前教頭で、東松島市教委学校教育課副参事兼指導主事の黒沼俊郎さん(54)によると、29年野蒜尋常高等小学校に赴任した大山重吉さんが、師範学校時代に踊ったエジプトダンスを運動会で踊るよう、提案したのが始まりとする説があるという。

 一時は途絶えていたが、黒沼さんが校長から「運動会で復活させよう」と話を受け、地域の区長らの協力でよみがえらせた。黒沼さんは「長い時を超えて受け継がれているのは素晴らしい」と話す。

 3年門馬魁士さん(14)は「エジプトダンスは鳴瀬未来が誇れるもの。踊るのは楽しかった」と語る。

 3年伊藤はな花さん(14)は「新校舎になり年数も浅い。地域の一員と認めてもらえるよう、活発に地域と関わってほしい」と願う。

 伊東毅浩校長は「コミュニティー・スクールの自覚を持ち、地域とともに歩み続ける。そのためにも、伝統は大切にしたい」と話した。

 鳴瀬未来中の歴史は、後輩へ継がれていく。

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「伝統行事の剣道大会、全生徒参加で熱戦 東松島・鳴瀬未来中(2018.12.01)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2018/12/20181201t13008.htm
「多くの思い出を胸に 鳴瀬二中で閉校式 被災し、来月統合(2013.03.17)」
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※新時代へ・守る[6] 畳・畳床製造 佐々木正悦さん(石巻市)
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