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2019.01.10

新時代へ・挑む[6] マンガン酸リチウムイオン電池の製造販売 I・D・F(石巻市)

工事中の旧飯野川二小で決意を新たにする佐藤社長(左)と、成沢専務

 「絶対に成功させる、との思いが日増しに高まっている。石巻で初めてのモノをつくり、全国に発信していきたい」

 閉校した旧石巻市飯野川二小の校舎を活用し、4月からマンガン酸リチウムイオン電池の製造、販売を手掛ける「I・D・F(イシノマキ・ドリーム・ファクトリー)」(同市中島)の佐藤幸太郎社長(70)=東北電子工業相談役=はこう意気込みを語る。

 昨年8月に始まった校舎内の工場用改築工事は、今週から内装工事に取り掛かり、進捗(しんちょく)率は70%まで達した。3月には機械を搬入し、新年度に業務を開始する。

 山本憲一会長(69)=石巻専修大理工学部教授=、佐藤社長、成沢正紀専務(39)=ナリサワ電気営業副主任=が経営を担い、社員10人でスタートする。2020年末までに20人に増やす計画で、地元雇用にも貢献していく。

 石巻地域産学官グループ交流会 自動車関連産業集積部会IM(イシノマキマシン)プロジェクトから派生した「I・D・F」は13年5月に設立された。「石巻からオリジナルな発想」をコンセプトに、現在は東日本大震災の被災者らの体験談などを基に自動車用シートカバー兼水難事故避難装着具「FRS」を開発、販売している。

 今回手掛けるマンガン酸リチウムイオン電池は、東北大未来科学技術センター(NICHe)との産学連携による。仙台市の産学官プロジェクトから発展、東北大発ベンチャー企業「未来エナジーラボ」が開発した技術を用いて同社が事業化を担う。

 関係者によると、現在流通しているリチウムイオン電池がコバルトを主材料に用いているのに対し、マンガンにすることで十分な安全性と容量を達成できる特色のある電池に仕上げることができるという。

 佐藤社長から次のバトンを託されている成沢専務は、大手電器製造会社で技術系システムエンジニアとしての経験を持つ。

 「ハードルが高く難しい事業ではあるが、地元石巻地方の活性化のためにも頑張っていきたい」と意欲を燃やす。既に県内の住宅メーカーとの取引も契約済みで、確かな手応えをつかんでいる。

 社名の「I・D・F」は「石巻夢工場」の意味。高品質の製品を消費者に届け、地元活性化の起爆剤となるよう奮闘していく考えだ。

※関連記事
「旧飯野川二小校舎を工場に I・D・F、工場立地に関する協定締結(2018.11.07)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2018/11/20181107t13005.htm


※新時代へ・挑む[5] 海外にコメ販売 いしのまき農協(石巻市)
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2019/01/20190109t13005.htm


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