NEWS 石巻かほく

このエントリーをはてなブックマークに追加
2019.01.01

石巻圏、自転車ツーリズムに追い風 観光事業・海街ライド2年目

気軽にサイクルツーリングを楽しんでもらおうと設置されたレンタサイクルの貸出場所=いしのまき元気いちば

地図に記された注釈がユニークなマップ。折り畳むと右下の大きさになる

 自転車を使った「サイクルツーリズム」が石巻地方で注目されている。自転車と観光を合わせたサイクル観光事業「海街ライド」が昨年4月に始まり、今年は2年目のシーズンに突入する。

 事業は、レンタサイクルやマップの作製、各種イベントの開催など、盛りだくさん。「東北で一番サイクリストに優しい街づくり」を目指している取り組みを見てみよう。

<レンタル事業充実へ>

 自転車の復興イベント「ツール・ド・東北」を追い風にサイクルツーリズムの人気が高まる中、石巻地方は、自転車を持っていなくても気軽に楽しめる環境がある。

 石巻圏観光推進機構と東松島公社、女川町観光協会は、2市1町の観光施設など9カ所に計49台のスポーツタイプを用意している。

 レンタサイクルの貸出事業は4月に始めた当初、1日当たり3000円(ヘルメット代、保険料を含む)の料金を設定。「ちょっと価格が高い」との利用者の声もあり、1時間当たり500円の時間貸しを新たに導入した。今年は時間貸しができる貸出場所を拡大する予定もある。

 貸出数は事業の直後こそ、認知度不足などから低迷したが、夏休みを中心に徐々に増え始め、4〜9月の半年間では166台となった。今後はPRの強化に努めながら、貸出数のさらなる上積みを狙う。

 サイクリストが休憩できる「サイクルステーション」があるのも魅力。現在は飲食店や宿泊施設、商店など28カ所あり、空気入れ工具、サイクルスタンドを協力店舗に無料で貸し出している。今年は10カ所以上の増加を目指す。

 10年以上、趣味でサイクリングに励んでいる推進機構の業務執行理事斉藤雄一郎さん(61)は「今後もサイクリストにとって魅力ある地域となるよう、環境整備に力を入れたい」と意気込んでいる。


<きめ細かな地図提供>

 「海街ライド」の魅力を感じてもらおうと、発行されているマップがユニークだ。地図に記した注釈に趣向が凝らされており、サイクリストの心をくすぐりそう。

 「どこまでも終わりが見えない 心が折れそうになるヒルクライム」

 「大きな駐車場があって休憩したくなるが、本当に景色がいいのは200メートル南の道端」

 東日本大震災の復興で道路事情がままならない場所は「このへんパンク注意」、石巻地方ならではの「鹿の飛び出しにも注意」の呼び掛けもある。

 「地味につらい」「急坂が連続するので、脚がバテるとかなりハード」は、ペダルをこいでいなくても気持ちが読み取れるようなストレートな感想となっている。

 「ツール・ド・東北」のコースを参考に設定した16.2〜78.7キロの七つの推奨コースも載せているほか、景勝地や観光施設、休憩場所などの情報も掲載している。

 サイクリストが携帯しやすいよう、折り畳むと、手のひらサイズになる。英語版を作製する動きもある。


<サイクリスト誘致へイベント展開>

 石巻圏観光推進機構は今年、さまざまなイベントを展開し、サイクリストの誘致に向けた取り組みを強化する。

 昨年10月に初開催の予定だった航空自衛隊松島基地(東松島市)の滑走路を自転車で走るイベント「松島基地ランウエイライド」は天候不良で中止となったが、今年の開催も目指す。

 「牡鹿半島チャレンジライド2018ヒルクライム&ファンライド」は、県道牡鹿半島公園線(コバルトライン)の一部を通行止めにするという初めての試みで、昨年10月に実施した。今年も開催する予定。

 今年の夏に2度目の本祭となる、アートと食、音楽の総合祭「リボーンアート・フェスティバル」と併せた取り組みも見込む。


スポンサーリンク

ページの先頭に戻る