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2018.11.07

旧飯野川二小校舎を工場に I・D・F、工場立地に関する協定締結

協定書に署名後、相互協力を確認する(左から)佐藤社長、亀山市長、山本会長、河端副知事

 県と石巻市は5日、自動車用シートなどを手掛ける「I・D・F(イシノマキ・ドリーム・ファクトリー)」(同市中島)と、マンガン酸リチウムイオン電池工場立地に関する協定を締結した。旧飯野川二小校舎を活用し、2019年4月に業務を開始する。社員は5人でスタートし、20年末までに20人に増やす計画。民間活力を生かし、校舎の有効利用を図るのは石巻市内では初めて。

 石巻地域産学官グループ交流会自動産業集部会IM(イシノマキマシン)プロジェクトから派生した「I・D・F」は、13年5月に設立された。「石巻からオリジナルな発想」をコンセプトに、東日本大震災の被災者らの体験談などを参考にして、自動車用シートカバー兼水難事故避難装着具「FRS」を開発・販売している。

 今回手掛けるマンガン酸リチウムイオン電池は、東北大未来科学技術センター(NICHe)との産学連携による。仙台市の産学官プロジェクトから発展、東北大発ベンチャー企業「未来エナジーラボ」が開発した技術を用いて同社が事業化を担う。

 15年3月に閉校した旧飯野川二小の約1万3450平方メートルの敷地と鉄筋コンクリート2階(延べ床面積約2028平方メートル)の校舎を活用する。同社が約8850万円で市から取得。事業費15億円は国などの補助金を見込む。

 締結式には河端章好副知事、亀山紘市長、「I・D・F」の佐藤幸太郎社長(70)、山本憲一会長(69)が出席。協定書に署名し、相互協力を確認した。

 亀山市長は「(I・D・Fの業務開始が)復興の新たなシンボルとなるものと確信している」とあいさつ。

 山本会長は「石巻で初めてのモノを作り、全国に発信していきたい。新たな産業として築けることができれば…」と意欲を示した。

 旧飯野川二小の卒業生でもある佐藤社長は「校舎は地区住民の歴史が詰まった共通の場所。軌道に乗れば子どもたちの実習や憩いの場所としても利用できるよう検討したい」と話した。

 関係者によると、現在流通しているリチウムイオン電池がコバルトを主材料に用いているのに対し、マンガンにすることで、安全性と容量を達成できる特色のある電池に仕上げることができるという。

 山本会長も「材料費が安く、低コストで設備にお金がかからない。普通の環境下でも製造できる」と強調した。


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