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2018.11.06

石巻の良さを再発見 和田敏典さん、エッセー集を自費出版

自費出版した本を手にする和田さん

 山形から石巻市に移り住み、石巻の風土や街並みに魅せられた作家・和田敏典さん(58)=門脇町4丁目=が、エッセー集「港の町の散歩道」を自費出版した。東日本大震災後の街の新たな動きを盛り込みながら、名所やお気に入りの店、生活の場である門脇町などについて紹介した新・石巻散歩ガイドである。

 本書は「名所」「観光拠点」「祭り」など九つのテーマで構成。通りや横丁の名前の由来、個性的な店も細かく取り上げている。石巻の歴史や文化にも触れており、郷土史誌としての役割も担っている。市民にとってなじみの場所も登場し、古里の良さを確認・再発見できる。

 震災後に生まれた動きをとらえているのも特徴。リボーンアート・フェスティバル、いしのまき元気いちば、石巻こけしなど、新たな街の魅力を発信。自宅を津波で被災し、同じ門脇地区に再建した和田さん自身の復興への願いが込められている。

 和田さんは長井市出身。2007年、山形県から石巻市門脇町に移り、妻の佳子さん(55)と暮らしている。「海に憧れを持っていた。盆地とは、産業や文化、住んでいる人の気質も違う。そこに魅力を感じた」という。

 休日などを利用し、夫婦で市内を散策するのを楽しみにしてきた。早期退職を機に、昨夏から執筆を始め、約1年かけてまとめた。自分の足で一つ一つ訪ね歩いた和田さんの石巻への愛着が、文章や言葉ににじみ出ている。妻との合作でもある。石巻の風景を題材に、表紙や挿絵に描かれている温かみのある絵は、佳子さんが担当した。

 和田さんは「石巻の自然や歴史、おいしい食べ物など、この港町の魅力を市内外の人に伝えたかった。この本を手に石巻を歩いてみてほしい。出身者が古里を見つめ直す機会になればうれしい」と話した。

 定価1800円(税別)。328ページ。神谷書房(東京)発行。ヤマト屋書店TSUTAYA中里店、あけぼの店で販売。同市門脇町2丁目のまねきショップでも扱っている。


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