NEWS 石巻かほく

このエントリーをはてなブックマークに追加
2018.10.30

しょくば拝見<9> 東松島長寿味噌(東松島市大塩)

伝統のみそ造りを守り続ける従業員たち

<伝統守り新商品に挑戦>

 工場に入ると、麹(こうじ)の甘く優しい香りに包まれる。最大90トンのみそを収容できる貯蔵庫があり、仕込みを終えたみそが熟成され、出荷の時を待つ。

 東日本大震災の影響などで1月に事業を停止した「高砂長寿味噌(みそ)本舗」(石巻市三和町)の伝統を受け継ぐ。2月に橋本道路(東松島市大曲)が設立した新会社が従業員の雇用と製法を継承した。

 輸入大豆が主流の中、国産原料100%を貫き、大豆はほぼ県産。米麹と大豆麹を併用して塩分を11%に抑え、熟成には一般の約2倍の時間を掛けることで、甘みとうまみを引き出す。宮城の名工に選ばれた後藤秀敏工場長(50)が昔ながらのみそ造りに力を注ぐ。

 一時取引が中断した大手量販店や百貨店などの販路は9割が回復。長年の顧客からは再開を喜ぶメールが相次いだ。後藤工場長は「再びみそが造れる喜びと共に責任を感じる。伝統の味を守りながら、新しい商品にも挑戦したい」と語る。

 焼き肉店のたれや、回転すし店のしょうゆ、魚の加工品など業務用にも幅広く採用され、食材の持ち味を生かす。県内事業者と連携した「仙台せり鍋スープ」や「仙台味噌煮込みうどん」などの反響も上々。しょうゆやたれの製造工場を敷地内に新築し、年内に稼働予定だ。

 斎藤剣一社長(61)は「長寿味噌が東松島のノリ、カキに続く三大名産品と言われるよう、喜ばれる商品づくりに励みたい」と意気込む。

■会社概要 
 117年の歴史がある高砂長寿味噌本舗の事業を引き継ぎ、2018年2月に創業。5種類の「長寿味噌」や「翁(おきな)醤油」、ポン酢などの商品がある。直売所は本社と石巻市三和町の2カ所。資本金1000万円。従業員22人。本社は東松島市大塩緑ケ丘4丁目5の5。0225(83)1550。


※しょくば拝見<8> 水沢種苗店(石巻市恵み野)
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2018/10/20181023t13008.htm


スポンサーリンク

ページの先頭に戻る