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2018.10.10

宮城オルレ「奥松島コース」がオープン 秋感じて宮戸歩く

スタート地点から大高森薬師堂へと続く山道を歩く参加者たち

 韓国・済州(チェジュ)島発祥の観光トレッキング「オルレ」。8日、「宮城オルレ」の奥松島コースが東松島市宮戸にオープンした。県内のコース開設は、7日の「気仙沼・唐桑」に次いで2例目。

 初日は、韓国からの観光客を含む約800人が歩き、島々を望む海岸の景色や木々に囲まれた小道の風情を満喫した。

 オルレは、自然や地域の文化を感じながらゆっくり歩くのが特徴。参加者はセルコホームあおみなを出発し、さとはま縄文の里史跡公園や景勝地の稲ケ崎公園、新浜岬、大高森を巡る10キロを約4時間かけて歩いた。月浜海岸では、東松島市名物のりうどん、航空自衛隊松島基地が考案した新メニュー「空上(からあ)げ」(唐揚げ)などを振る舞った。

 東松島市矢本の主婦木村茂子さん(67)は「細道を歩いてみて、知らなかった地元の絶景に感動した」、塩釜市の会社員高橋邦彦さん(63)は「稲ケ崎公園の眺めが素晴らしい。体力的にちょうどいいコースだ」と話した。

 開設式典を同市宮野森小で開催。認定機関「済州オルレ」の徐明淑(ソミョンスク)理事長は「東日本大震災を乗り越えて開設した地元の努力に感謝を表したい」と述べた。

 県観光キャラクターを務める「Hey!Say!JUMP」の八乙女光さん(27)=仙台市出身=ら3人がゲスト出演し、「体調に注意して頑張ってください」と激励。

 渥美巌市長は「交流人口の拡大を図るとともに地元の人にも歩いてもらい、健康増進につなげたい」と期待した。

<多彩な景観、高評価>

 オルレ「奥松島コース」がオープンした8日、東松島市宮戸地区は国内外から駆け付けたトレッキング愛好家でにぎわった。参加者からは、景観への高評価や交流拡大を望む声が上がった。

 地元では、オルレを観光復興の起爆剤にしようと機運が高まる。

 韓国ソウルから訪れた会社員成水善(サンサンサン)さん(40)は「海、山、畑と多彩な景色を楽しめた。原発事故の影響を考えてためらったが、来て良かった。多くの韓国人に訪れてほしい」と話した。

 「宮城オルレ」は九州地方に続き国内2例目。月浜海岸では、南島原市名物「島原素麺(そうめん)」も振る舞われた。

 九州には現在21コースあり、16年3月までの来場者数は延べ22万3620人。開設から4年で4.4倍に伸び、うち6割超が韓国人だった。15年度の1コースの平均訪問者は約4900人に上る。

 九州コースを4度踏破した長崎県南島原市の公務員楠田真典さん(45)は、オルレで知り合った福岡県の友人2人と参加。「人と出会えるのが魅力。九州と東松島の縁が広がってほしい」と期待した。

 東松島市の観光客は68万7147人(17年)。震災前(10年)の6割にとどまる。市は観光ビジョン(15〜24年)で24年の目標値を震災前水準の110万人と定める。オルレの誘客効果について、市は最初の1年で気仙沼・唐桑コースと合わせて約5500人と予測。県は周遊性の高い観光資源として登米市や大崎市鳴子、塩釜市浦戸諸島など8コースの整備を目指す。

 奥松島コース構成を担った奥松島観光ボランティア会事務局の木島新一さん(68)は「浦戸諸島と連携し、松島湾一帯で魅力を発信すれば誘客の相乗効果が期待できる。にぎわい創出へ、地区内外の連携を深める契機にしたい」と意欲を見せた。

◇宮城オルレ https://www.miyagiolle.jp/


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「宮城オルレ、国内2例目 東松島・奥松島コースが8日オープン(2018.10.03)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2018/10/20181003t13009.htm


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