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2018.09.14

雄勝に慰霊公園整備 石巻市、11月着工 震災伝承の場に

慰霊碑のイメージ図。「祈りの塔」のひし形部分は合掌した手をイメージしている

 石巻市は、東日本大震災で173人が死亡、70人が行方不明(8月末現在)になっている雄勝地区に、震災犠牲者を悼み、伝承していく場所として(仮称)「雄勝地区慰霊公園」を整備し、慰霊碑「祈りの塔」を建立する。

 11月に着工し、来年2月末の完成を目指す。京都・清水寺で毎年発表される1年の世相を表す漢字で知られる、森清範(せいはん)貫主がしたためる「絆」の文字が刻まれた石碑も設置される。

 公園は、雄勝町伊勢畑(雄勝病院跡地付近)に整備する。慰霊碑を建立する広場は約900平方メートル。10メートルほど下の約2800平方メートルの敷地には、雄勝病院の形をイメージした花壇と駐車場を造る。総工費は約1億7600万円。

 祈りの塔は、六角形の台座(幅3.2メートル、奥行き1.6メートル)に設置。高さは約4メートルで、合掌した手をイメージしたひし形になっている。台座には法名や被災状況などを刻み、後世に語り継ぐ。雄勝産の玄昌石を台座に貼り付ける。周囲には「3.11」をイメージし11本の石柱も配置する。

 市は、慰霊碑建立に当たり、遺族に名前を刻むかどうか意向調査を行い、現在集計している。

 広場には、震災後被災地支援をしてきた京都伏見ロータリークラブから慰霊碑と、森貫主が揮毫(きごう)した石碑が寄贈される。

 祖母と母を亡くした40代の主婦は「公園は、古里を離れてしまった人たちが手を合わせるための場所となり、足を運びやすくなる」と話した。母親を失った仙台市の男性会社員(59)は「自宅もなくなった中で、慰霊公園は母とつながる場所になる。完成後は定期的に訪れたい」と語った。

 慰霊公園整備を担当する市雄勝総合支所地域振興課の及川剛課長は「公園が本年度中に完成することは感慨深い。復興に向けステップになることを願っている」と話した。


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「雄勝、北上に慰霊碑 業務委託優先交渉権者を決定 石巻市(2017.12.02)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2017/12/20171202t13014.htm


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