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2018.08.10

ラジオ体操の運営任せて 東松島のお年寄り、夏休みの窮状救う

児童たちと一緒にラジオ体操をするお年寄りたち=4日午前6時半ごろ

 東松島市小松の災害公営住宅「市営小松南住宅」で、夏休みのラジオ体操の運営を高齢者グループが担っている。お年寄りたちは、健康づくりを兼ねて早朝に体を動かしながら、地域の子どもたちを見守っている。

 小松南住宅は市内で最初に完成した災害公営住宅で、2014年4月に入居が始まった。3階建ての集合住宅12棟に約150世帯約300人が暮らし、約100人が65歳以上だ。

 16年春に小学生の保護者たちが子ども会を結成し、自治会と共催で夏休みのラジオ体操を運営してきた。今夏、子ども会のまとめ役だった家族らが転出し、小学生は6世帯9人に減少。ラジオ体操の継続が危ぶまれる事態になった。

 集会所で介護予防体操に取り組む「爺(じい)・婆(ばあ)まけん隊」のメンバーが窮状を知り、運営を買って出た。昨年まで参加者としてラジオ体操に加わっており、敬老会やクリスマス会に招かれているお返しにと申し出た。夏休みに入った7月21日から8月12日までの土日、計8日間。一般住民にも参加を呼び掛け、集会所前広場で体操する。

 「おはよう。元気かな」「カードにはんこを押すよ」。午前6時半、眠い目をこすりながら集会所前広場に集まる児童たちに、お年寄りが声を掛ける。児童と高齢者約20人がラジオ放送に合わせて体を動かす。「いちにっ、さんしっ、腕を振って」。あくびをする子に女性が声を掛ける。

 参加した矢本西小4年佐藤歩香さん(10)は「眠くて大変だけど、早起きするきっかけになる」と話す。

 まけん隊の今野敏夫代表(67)は「子どもとの触れ合いは、高齢者にとってもうれしい。ラジオ体操を通して交流し、地域行事に関わる契機にしたい」と語る。

 東松島市社会福祉協議会の担当者は「知らない人同士が暮らす災害公営住宅で、ラジオ体操は住民同士が顔を合わせる貴重な機会。住民が主体的に継続することで、住みよいまちづくりにつながるのではないか」と期待を寄せる。


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