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2018.08.07

被災農地再生 東松島・宮戸産モモ、栽培3年目の実り 甘さ十分

たわわに実ったモモを収穫する尾形組合長

出荷作業に取り組む関係者

 東日本大震災の津波で冠水した東松島市宮戸の農地で栽培したモモが実を付け、5日、初めて市場に出荷された。

 農地を観光果樹園として再生させ、新たな特産品にしようと「奥松島果樹生産組合いちじくの里」(9人)が苗木を植えてから3年目。昨年の約10倍の収量を見込み、想像を超える甘さと収量に関係者の笑顔が広がった。

 モモの栽培は被災農地の復興を目指して、県や市などが取り組む「奥松島地域営農再開実証プロジェクト」の一環。組合は2016年3月、里浜地区の約0.6ヘクタールに「まどか」「くにか」の2品種の苗木計140本を植えた。

 5日は約600個(約180キロ)を収穫し、石巻青果花き地方卸売市場に出荷した。8月末までに約6000個を収穫する見込みで、約半数を同市場に出荷し、残りは現地で観光客らに直売するほか地元の住民や民宿に販売する。

 県石巻農業改良普及センターによると、春先からの高温で生育が進み、梅雨明け後の少雨で小玉ながら甘さが強いという。

 石巻青果の担当者は「モモの糖度は13度以上だとおいしく感じられるが、初日の測定では15〜16度。甘みが非常に強い」と話す。

 昨年は約1000個を収穫する予定だったがサルに食べられ、約400個しか採れなかった。今年は漁網や電気柵で果樹園を囲い、被害を阻止した。

 試食した地元の女性(78)は「昨年は食べられず、1年間待ち遠しかった。甘くて最高のおいしさ」と笑顔を見せた。

 漁業の傍ら栽培に取り組んできた尾形善久組合長(72)は「水やりや草刈りが大変だったが、収穫ができて感無量。宮戸観光の目玉を目指し、被災農地活用のモデルになりたい」と語る。9月にはイチジクを出荷する予定。

<あす即売会>

 モモは石巻地方の量販店や小売店に並ぶほか、8日午前9時から奥松島縄文村歴史資料館南側で即売会を開く(数量限定)。


※関連記事
「宮戸にイチジク植樹 生産組合、観光果樹園目指す 東松島(2018.05.09)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2018/05/20180509t13009.htm
「インタビュー>いしのまき・人模様 奥松島果樹生産組合いちじくの里(2018.06.21)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2018/06/20180621t13006.htm


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