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2018.08.05

映画「鯨と斗う男」上映へ、寄付呼び掛け 昭和の鮎川でロケ

東北歴史博物館の特別展「日本人とクジラ」で展示された映画「鯨と斗う男」のポスター=2016年10月15日

 鯨の町・石巻市鮎川を舞台にした高倉健主演の映画「鯨と斗(たたか)う男」(1957年)をもう一度、石巻地方で上映しようというプロジェクトがスタートした。「鯨と斗う男」上映プロジェクトで、中心になっているのが石巻学プロジェクト代表で、ノンフィクション作家の大島幹雄さん(64)=横浜市=。来年の上映会実現に向けて寄付を募っている。

 「鯨と斗う男」は、これが主演2作目となった高倉が、捕鯨船の砲手として活躍する海洋活劇。最大の魅力は、鮎川と石巻で全編ロケされたこと。大島さんによると「当時の鮎川の港、大洋漁業の鯨の解体場、牡鹿鯨まつり、石巻の盛り場、日和山などがしっかりと収められている」という。

 大島さん自身、石巻市生まれ。父は鮎川出身で、大洋漁業に勤めていた捕鯨船員だった。大島さんが編集する地域誌「石巻学」3号では「牡鹿とクジラ」特集を組んだ。

 個人的な思い入れもあるが、上映会に向けて突き動かした大きな要因は、東日本大震災だった。大島さんは「震災は、牡鹿の浜辺、鮎川の港や街、石巻の街角を流し尽くし、全てを奪い取った。かつて住んでいた人たちも故郷を去ることになった。そんな失われた故郷の原像が、この映画のフィルムに残されていた。これを故郷の人たちと、できれば故郷を去った人たちとも一緒に見る機会をつくりたかった」と語る。

 問題は予算。上映するには、東映が所有するフィルムをDCP(デジタル・シネマ・パッケージ)データにする必要があり、その制作費が約100万円。35ミリフィルム時代が終わり、今はデジタルデータを用いた上映方式DCPに移行したため。

 大島さんは、来年の石巻川開き祭りや牡鹿鯨まつりでの上映を目指している。「一口いくらということはないが、5000円以上の寄付を頂いた人には上映の招待券を送りたい」と協力を呼び掛ける。「一度作ったデータは、いつでも見られることになり、これを一つの文化資源として活用していくことも可能」と強調する。

 連絡先は090(2207)8185。

<振込先>
 募金の名称:「鯨と斗う男」上映プロジェクト
 主体:石巻学プロジェクト
 振込口座:郵便振替口座
 加入者名:石巻学プロジェクト
 口座番号:00250 - 0 - 88624

※他銀行からの振込の場合
 銀行名:ゆうちょ銀行
 金融機関コード:9900
 店番:029
 預金種目:当座
 店名:〇二九(ゼロニキュウ)店
 口座番号:0088624


■「鯨と斗う男」(1957年)
 田畑喜作の原案を、「日米花嫁花婿入替取替合戦」の岡田豊が脚本化。監督は「無敵社員」の津田不二夫。主な出演者は高倉健、佐野周二、小宮光江、月丘千秋。ほかに花澤徳衛、山本麟一、坂本武、ディック・ミネ、岡田敏子ら。上映時間1時間19分。


※関連記事
「地域誌『石巻学』第3号刊行 牡鹿とクジラ、多面的に紹介(2017.09.23)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2017/09/20170923t13004.htm


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