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2018.07.10

歴史や魅力歩いて探す「ブライシノマキ」初開催 石巻

中瀬をぶらりと歩き、石巻市の歴史を知る参加者

 石巻をぶらりと歩き歴史や魅力を知るというイベント、「ブライシノマキ」が8日、石巻市中瀬一帯であった。講師は郷土史家と家具工房代表。参加者は「中瀬は人の手で造られた島だった」といった説に強い関心を示す一方、自ら制作したベンチを東日本大震災からの復興整備が進む街角に設置し、石巻への愛着を感じていた。

 地域活性化事業を手掛ける街づくりまんぼう(石巻市)が初めて企画。市内外から10人が参加した。

 水辺の復興・みらい館では、郷土史家辺見清二さん(70)=石巻市中央3丁目=が「中瀬は『つくられた島』だった!?」をテーマに解説した。

 辺見さんは「記録にはないが」と前置きした上で、南北に長さ約620メートル、東西の幅は最長約80メートル、面積約5ヘクタールという点に着目し「川の幅、流量を考えれば自然にできた中州としては大きすぎる」と指摘。

 もともとは陸続きだったが、藩制時代に川、海の物流拠点としては手狭となり、広大な船着き場や造船所の必要性、各藩の米蔵の拡充などから、陸を開削したなどの仮説を分かりやすく紹介した。

 参加者は辺見さんの案内で実際に中瀬を歩き、仮説を裏付けるような神社や道路、埋め立て跡、境界などを興味深く見て回った。

 街歩きに先立ち、石巻をより身近に感じてもらうワークショップを石巻市中央2丁目のいしのまき元気いちば前の広場で開催。家具制作の石巻工房の千葉隆博代表取締役・工房長がベンチの制作を指導した。

 千葉代表は「朽ちにくい材料で、長く記念に残る」と説明。参加者は3グループに分かれて長さ1.5メートルの木製ベンチを2脚ずつ計6脚を2時間かけて作った。

 完成したベンチは木製テーブルと併せ、整備が進む「かわまちエリア」の中核となる同いちば前の広場に記念として設置した。

 同いちばでは海鮮をふんだんに使った昼食に舌鼓を打った。

 東京都調布市の大学院生田村智比古さん(24)は「都市環境学を研究しており、震災による街の再生を目指す石巻の取り組み、歴史に強い関心がある。昔の街並み、市民の暮らしを残し伝え、発信する上でもイベントは良い企画だ」と話した。

 街づくりまんぼうの苅谷智大課長は「旧北上川河口部の堤防整備をはじめ復興事業の進展で、景観が大きく変わる。これまでの石巻の街の記憶を心にしっかりと刻み、新たなまちに向けても愛着や誇りを持ってもらえたらうれしい」と語り、イベントを継続開催したい考えだ。


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