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2018.07.10

石巻市の旧門脇小遺構 左右対称に残す修正案 第2回ワークショップ

計画の修正案を巡り意見を述べ合うワークショップの参加者

 東日本大震災の遺構として保存される石巻市の旧門脇小校舎の活用法を話し合う第2回ワークショップが8日、市防災センターで開かれた。鉄筋コンクリート3階の校舎の両端を解体し、東西3対2の非対称として残す計画を見直し、左右対称として残存させる方針が示された。

 初回(6月17日)のワークショップで、設計業務を請け負った共同企業体は校舎は東西非対称で残す計画の素案を説明したが、参加者から反対が相次ぎ、左右対称に変更した。

 計画の修正案には校舎、特別教室棟、体育館に加え、校舎東側に観察棟を新設する構想が示された。観察棟は3階建て。1階校長室などの津波での散乱や火災の燃え跡、2階と3階の全焼した床、壁、天井などが見られるようにする。

 校舎裏の特別教室棟は3階が旧門脇小の思い出や震災被害、2階が石巻市の被害の全体像を把握できるようにする。新たに見学デッキを設けて住民らの避難経路が分かるようにする。

 体育館は避難所の様子を再現して展示したり、実際に使われた仮設住宅を移設したりすることを検討している。市民利用スペースを確保し、一部を仕切り、会議スペースとして利用が可能だ。

 ワークショップには住民ら約20人が出席し、4班に分かれて意見交換した。特別教室棟2階に震災夜の星空を再現するスペースの内容を巡り、さまざまな要望が出た。ネーミングの「あの日の星空」とする案に「星空はやめてほしい。その夜は星どころではなかった」と反対し、「『3.11の夜』『光のない夜』」と対案を出す班もあった。

 大型バスが通行する関係で旧正門の位置は変わる予定。「元の場所に復元してほしい」「校門を見学者が通らないなら目立つようにしてほしい」という声があった。「今後の予算を考えれば入場料を取った方がいい」という意見もあった。

 ワークショップや個別に聞いた意見などを反映させて市は基本設計案を作り、9月に住民説明会を開く。総事業費約8億5000万円をかけて2019年度中の完成を目指す。


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