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2018.06.12

刻まれた教訓、石碑から津波対応学ぶ 石巻・牡鹿中

石碑調査を通して、津波避難の在り方などを学ぶ生徒たち

 石巻市牡鹿中(生徒30人)は5日、生徒たちができる地域貢献を目的とする「笑顔創造プロジェクト」の一つとして地域を回り、全校で取り組んでいる「侍ソーラン」を披露したほか、防災教育の一環として初めて石碑調査を実施した。生徒たちは調査を通して、地域に伝えられてきた津波避難など望ましい震災対応の在り方を学び取っていた。

 生徒たちは6〜8人の4グループに分かれ、鮎川浜、寄磯浜、大原浜の3カ所で清掃活動に汗を流し、環境美化に努めた。

 各地域では「侍ソーラン」を地域住民に披露した。寄磯浜で漁業を営む遠藤香苗さんは「娘が牡鹿中に在学している時にソーラン節が始まった。表現力や力強さがあって良い」と話し、生徒たちが一生懸命踊る姿に目を細めていた。

 この後、各地に点在する石碑を調べた。

 寄磯浜グループは、旧谷川小跡(大谷川浜)を調査。「昭和8年3月3日大震嘯記念」と記された石碑の大きさを測り、刻まれた文章の内容を確認した。石碑には、地震の発生時刻や津波襲来時間、波の高さ、被害状況のほか、「地震があったら津波の用心」「津波が来たらこれ(石碑)より高いところへ」「危険区域内に住居をするな」と記されていた。

 3年生の遠藤七海さん(14)は「調査をして、津波に関係する石碑だと初めて知りました。東日本大震災以前の津波については分からないので、当時の被災場所などを調べてみたい」と関心を示した。

 笑顔創造プロジェクトは2012年に始まり、8年前に鮎川・寄磯・大原の3中が牡鹿中に統合した時に提案された「侍ソーラン」の披露や、地域住民を撮影した「スマイルカレンダー」の製作・配布を行っている。初めて取り組んだ石碑調査は、地域住民の協力を得て行った。

 増子光昭校長は「今回の調査で過去の災害について考え、津波の歴史が残っていることに気付くきっかけにしてほしい。昔のことを学んだ子どもたちが未来の町づくりに貢献してくれればうれしい」と期待していた。


※関連記事
「牡鹿中生徒、仮設などで侍ソーラン披露 笑顔創造プロジェクト(2016.06.14)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2016/06/20160614t13009.htm


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