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2018.05.19

伝統の“慶明戦” 関東大学ラグビー招待試合、あす石巻

伝統の慶明戦が行われる石巻フットボール場

前への精神で突進する明治

FWを軸に展開ラグビーを見せる慶応

 石巻市南境の市総合運動公園にある石巻フットボール場で20日、関東大学ラグビーの招待試合「慶応対明治」が開催される。石巻で慶明戦が行われるのは初めて。実力と人気を兼ね備えた両大学による国内ラグビー屈指の好カード。

 地方ではめったに見ることのできない歴史的な伝統の一戦だけに、石巻のファンのみならず県内外の多くのファンでにぎわいそうだ。

 「復興支援に感謝 ワールドカップ招致 頑張る石巻大会」と銘打った慶明戦は、関東ラグビーフットボール協会が主催。石巻市と市教育委員会が共催し、県と石巻市のラグビーフットボール協会が主管する。

 キッフオフは午後1時。亀山紘市長が始球式(キックオフ)を行う。

 両チームは、関東大学ラグビー対抗戦グループのトップチーム。昨シーズン、明治は大学選手権で準優勝し、慶応はベスト8入りしている。今シーズンを占う新チームの戦いぶりに注目が集まっており、ファンは「トップレベルの迫力ある試合を早くみたい」と心待ちにしている。

 前座試合として、午前11時から、女子の7人制ラグビー(セブンズ)がある。宮城・秋田・岩手の合同チームと福島、青森の3チームによる総当たり戦(7分ハーフ)に熱戦を繰り広げる。

 オープニングイベントでは、元日本代表の大西将太郎氏と観客が一緒に軽体操するほか、ストリートラグビーのPRソングを歌う寺田有希さんのライブや石巻地区消防本部音楽隊の演奏もあり、大会ムードを盛り上げる。

 ハーフタイムショーでは、石巻市桃生町の郷土芸能「はねこ踊り」が披露される。

 グラウンド外では、さまざまなイベントも開催。ストリートラグビー体験のほか、2020年にラグビーのワールドカップ(W杯)が開催される釜石市の「スクラム釜石」がW杯をPRするブースを設ける。

 石巻は東日本大震災の最大被災地であることから、来場者に震災について学んでもらい教訓を今後に生かしてもらおうと、三陸河北新報社が撮影した「震災写真」パネルを展示するほか、同フットボール場が自衛隊車両の集結地として復旧・復興の拠点となったことから自衛隊の車両の展示などを予定している。

 ツール・ド・東北を開催しているヤフーは、自転車の試乗会を行う。飲食スペース(有料)もあり、石巻焼きそばなどのほか、W杯にちなんで各国のワインもそろえ、味わってもらう。

 ラグビーの試合で、これほどの関連イベントを催すのは全国的にも珍しく石巻方式として、各地から注目されそうだ。

 大会開催に当たり、両大学の石巻OB会が協力した。両大学の選手たちは前日に石巻入りし、被災地の現状を視察する。

 一般当日券は正面スタンド2500円、バックスタンド2000円、芝生席1300円。高校生以下は無料。


<両雄激突!戦績(2017年度現在)>
         試合数  慶応勝利 引き分け 明治勝利
 関東大学対抗戦  92    36    3   53
 定期戦・慶明戦)                   
 大学選手権     8     1    1    6
   計     100    37    4   59


<チーム紹介>

◆慶応
 日本ラグビーのルーツ校で、1899(明治32)年に創部。黒と黄色のタイガー模様から「タイガー軍団」と呼ばれる。関東大学ラグビー対抗戦で5回、大学選手権3回、日本選手権で1回優勝している。OBには楽天野球団社長の立花陽三氏がいる。

   氏 名   ポジション   学年 身長  体重  出身校
(1)渡辺 悠貴 PR      4  167  98 慶応
(2)中本慶太郎 HO      4  175 101 慶応
(3)坂田 拓海 PR      4  181 110 慶応志木
(4)佐藤 航大 LO      4  184  89 国学院久我山
(5)辻  雄康 LO      4  190 110 慶応
(6)川合 秀和 FL      3  171  86 国学院久我山
(7)佐藤 武蔵 FL      4  176  90 慶応
(8)山中  侃 No.8    4  183  91 慶応
(9)江〓 真悟 SH      4  163  68 小倉
(10)古田  京 SO      4  176  85 慶応
(11)中島 光貴 WTB/FB  2  174  77 慶応
(12)栗原 由太 CTB     3  179  92 桐蔭学園
(13)沖  洸成 CTB/WTB 2  168  77 尾道
(14)高木 一成 WTB/SO  3  176  84 慶応
(15)丹治 辰碩 FB      4  184  91 慶応
(16)中川 丈豊 HO      4  177  91 慶応
(17)有賀 光生 PR      3  179 103 国学院久我山
(18)中島 雅大 PR      4  177 107 桐蔭学園
(19)田中 芳樹 LO      4  190 100 慶応
(20)辻本 大河 FL      4  176  90 慶応
(21)若林 俊介 SH      2  172  70 慶応
(22)南  翔大 SO/CTB  4  172  85 常翔学園
(23)中山 和政 WTB     4  169  78 桐蔭学園
(24)山本 英晴 HO      3  176  99 慶応
(25)菅  公平 PR      4  177 102 慶応
(26)斉藤  柊 FL      4  170  84 獨協埼玉
(27)安藤  快 SH      2  168  74 慶応志木
(28)柴尾 将希 CTB     4  173  86 修猷館
(29)三木 亮弥 CTB     2  171  81 京都成章
(30)宮本 恭右 FB/WTB  2  172  74 慶応
HC 金沢 篤                     慶応
                    ※〓は山(かんむり)に可

◆明治
 創部は1923(大正12)年。部のエンブレムはペガサス。関東大学対抗戦で15回、大学選手権12回、日本選手権で1回優勝している。OBには、石巻工出身で、主将を務めたほか、社会人ラグビー横河電機で活躍した木村和彦氏(故人)がいる。

   氏 名   ポジション   学年 身長  体重  出身校
(1)祝原 涼介 PR      4  184 113 桐蔭学園
(2)斉藤  剣 PR      4  177 117 能代工
(3)吉岡 大貴 PR      4  183 111 日向
(4)船木 頌介 PR      4  178 111 秋田工
(5)新妻 汰一 PR      3  187 123 佐野日大
(6)武井 日向 HO      3  170  96 国学院栃木
(7)松岡 賢太 HO      3  175 100 京都成章
(8)大塚健太郎 HO      4  176  99 佐賀工
(9)片倉 康瑛 LO      2  190  99 明大中野
(10)土井 暉仁 LO      4  189 107 常翔学園
(11)小宮カズミ LO      4  186 105 目黒学院
(12)外岡悠太郎 LO      4  187 103 国学院久我山
(13)中尾 将大 LO      4  188 102 つくば秀英
(14)石井 洋介 LO/FL   3  183 100 桐蔭学園
(15)舟橋 諒将 LO/No.8 4  186 106 札幌山の手
(16)朝長  駿 FL/No.8 4  181  97 長崎北陽台
(17)井上  遼 FL      4  183  97 報徳学園
(18)坂  和樹 No.8    3  182 105 明大中野八王子
(19)福田 健太 SH      4  173  78 茗渓学園
(20)忽那 鐘太 SO      4  178  88 石見智翠館
(21)松尾将太郎 SO      4  170  82 東福岡
(22)山村 知也 WTB/FB  3  174  78 報徳学園
(23)石川 貴大 WTB     2  181  90 報徳学園
(24)射場 大輔 SO/CTB  3  174  89 常翔学園
(25)渡辺 弐貴 CTB     4  175  89 国学院栃木
(26)山崎 洋之 CTB/WTB 3  173  81 筑紫
(27)古田 翔悟 CTB     4  169  82 筑紫
(28)宮嵜 永也 WTB     4  177  82 長崎北陽台
(29)石井 雄大 WTB/FB  4  170  78 国学院栃木
(30)高橋 汰地 FB      4  179  89 常翔学園
監督 田中 澄憲                    明治


<市民らワクワク>

■石巻ラグビーフットボール協会長 佐々木勝男さん(76)
 本大会は、前に向かっていく勇気や仲間を信頼し合うラグビー精神を伝えるとともに、県内外のラグビーファンと石巻地域住民が触れ合い、笑顔あふれる日にしてほしいと願い、企画しました。震災からの「心の復興」の一助にもなればと考えております。
 ラグビー史に残る名勝負を繰り広げてきた両雄。伝統の慶明戦は、関東大学ラグビー春の公式戦としても位置付けられており、楽しみな一戦です。
 ぜひ、この機会に、ラグビーの楽しさ、素晴らしさを感じ取っていただければと思います。
 本大会開催にご尽力を賜りました多くの関係者に感謝の意を表し、両大学のますますの活躍を心からお祈り申し上げます。

■石巻三田会副会長 水澤長之さん(62)
 (慶応に)石巻出身選手はいませんが、フォワードを軸とした展開ラグビーで安定したチーム力を維持し続けています。持ち味である「魂のタックル」はラグビーファンにはおなじみですが、低く鋭い伝統のタックルで、素晴らしいゲームを見せてくれると期待しています。

■明治大校友会石巻地域支部幹事長 鈴木隆男さん(61)
 明治は、重戦車と言われる強力フォワードを軸に、「前へ」の精神で突進するラグビーがスタイルです。一時低迷した時期がありましたが、復活し、調子を上げていますので、石巻のファンには明治らしい明快なラグビーを披露してくれると期待しています。

■宮城水産高ラグビー部監督 千葉伸一さん(46)
 ラグビー部員たちはボールボーイとして大会を支えます。プロになるような選手たちのプレーを間近に見ることで、ゲーム中のコミュニケーションなどを学び取ってほしい。観客の皆さんにはスピードやパワーなどラグビーの魅力を感じ取っていただきたいですね。

■石巻工ラグビー部主将 韮沢陽斗さん(17)
 大学の伝統ある人気チーム同士の試合を間近で見られることをうれしく思います。卒業後は、大学でプレーする予定なので、大学のレベルをしっかり目に焼きつけたい。学ぶことが多くあると思うで、じっくり観戦し、今後に生かしたいと考えています。

■石巻高ラグビー部マネジャー 佐々木碧さん(17)
 テレビで見ていた伝統校の試合を、地元で見られることがすごくうれしいです。見応えのあるゲームになると思うので、しっかり目に焼きつけたい。放送補助や記録員として歴史的な試合に携わりますが、忘れられない出来事になると思います。

■石巻市山下中1年 武山弘さん(12)
 石巻ライノスラグビースクールでラグビーを楽しんできました。地元で、大学のトップレベルの試合が見られるのですごく楽しみです。家族で見に行くことにしていますが、自分のポジションと同じWTBの選手の動きも見てしっかり学びたいです。


※関連記事
「ラグビーW杯キャンプ地誘致へ盛り上げ 5月、石巻で慶明戦(2018.03.31)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2018/03/20180331t13004.htm


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