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2018.05.16

アサリ漁、今年も始まる 万石浦の新干潟生育順調

熊手を使ってアサリを採る組合員ら

 石巻市万石浦湾の新干潟で15日、今シーズンのアサリ漁が始まった。東日本大震災で地盤沈下し、干潟の機能を失ったが、国、県の補助で新干潟を造成。昨年に続いて2年目のシーズンを迎えた。管轄する県漁協石巻湾支所は「アサリは昨年以上の順調な生育ぶり。十分な水揚げが期待される」と説明。今シーズンは6月16日までの期間中、15日間の開口を予定し、15トン(自家消費を含む)の生産量を見込んでいる。

 同市渡波梨木畑岸壁から200メートルほど離れた人工の新干潟は4ヘクタールの広さ。山砂を搬入し、2016年度に完成した。今年は13年度に造成した1ヘクタールで組合員や准組合員らが採取作業に取り組む。残りのエリアは繁殖区として立ち入りを制限し再生産を促す。

 この日は、組合員や准組合員ら約100人が午前9時ごろから作業を開始。熊手を使って土を掘り、アサリをかごに入れていた。組合員の1人は「今年も消費者の皆さんに、おいしいアサリが届けられそうだ」と笑顔で話した。

 支所によると、昨年は9日間の開口で10トンを生産。5トンを出荷し、金額は約300万円に上った。2年目の今シーズンは開口日を増やし、生産量と金額のアップ図る。

 昨年復活した万石浦産アサリは震災で生き残ったアサリの母貝から繁殖した天然物で、実入りがよく甘いのが特徴。

 支所の斎藤幸一磯根部長は「アサリは今が旬で、1番おいしい時期」と強調。丹野一雄支所運営委員会委員長は「天然のアサリを多くの皆さんに味わってほしい」とPRした。

 万石浦産のアサリは震災発生2年前の09年には33トン(金額約2000万円)を生産していた。

 震災で干潟の地盤が浸食した上、アサリ資源も流失するなど大きな被害を受けたため、12年度から再生事業が本格化し、再開に向けて準備を進めていた。


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