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2018.05.16

ラジオ石巻・FM764のつぶやき(132) 故郷コントラスト

 今回、コラムの執筆が5月と聞いた時点で、5日の日にどう過ごしたかを書きたい! と決めていた。

 番組でも話してきたが、私の故郷は東松島市の大曲浜。東日本大震災で多くの命が失われ、人が住めない場所になった。小さいながらもにぎやかな浜から、人々の生活の灯と音が消えた。さらに心中はまだ、時計の針に追いつけないリズムの狂った振り子のようになっている。

 時は止まらない。待ってもくれない。気が付けば「時間」というもので日々過去になり、刻まれてしまう。刻み、刻まれ、答えはいまだに見つからない。迷いながらゆっくり歩きだしてみると、願いが一つ、3年越しに実現した。

 「青い鯉のぼりプロジェクト」共同代表、音楽プロデューサー千葉秀さんとの対談。私が大曲浜の土を踏めるように、見守り導いてくださった恩人だ。打ち合わせや収録が進むにつれて、私の知らなかったご苦労の多さに驚いてばかりだった。

 改めて長く支え寄り添うことが、いかに難しいか。努力と強い思いなくしてはできない。皆さんに知っていただけたら…。感謝を込めて、対談を余すことなく番組でお伝えしたいという提案が、ラジオ局の快諾と仲間の協力でかなった。再放送枠も本放送同様にする特別企画として、長編の編集も初チャレンジ!

 そして5日。会場の光景にまばたきも忘れた。かつて浜にあったお祭りの思い出と重なり、胸が熱くなる。青いこいのぼりたちが日の光を浴びながら風に乗り、空を泳ぐ。心地よい音楽とともにたくさんの人!

 出店のにぎわいと香りもまた、遠い縁日の記憶を刺激する。天国の子どもたち、大人たちを思いながら、地元の懐かしい顔触れと再会して共に過ごせた。

 人の分だけ思いがある。5月5日の青いこいのぼりの日は、天と地の境界線がない。

 この日、みんなで聴いたSKYLARKの曲も一生忘れない。音楽と人と青いこいのぼりたちが生み出すコントラストに「みんな、ただいま!」と、また来年言えるように。(パーソナリティー SAKUYA)


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