NEWS 石巻かほく

このエントリーをはてなブックマークに追加
2018.03.13

「希望の鐘」、遺族が寄贈 石巻・北上の公園内に慰霊碑建立

慰霊碑に献花する遺族ら

 石巻市北上町月浜の北上地区慰霊公園に慰霊碑や希望の鐘が建立され11日、除幕式典が行われた。

 黒御影石の慰霊碑は高さ約2.7メートル、横約4.3メートルで、犠牲になった264人の名前が刻まれている。犠牲者のみ霊がイメージされた球体を守るように、中央の柱の上には旧北上町・町鳥「イヌワシ」のステンレス像が羽を広げている。震災を乗り越え、復興を目指し、力強く羽ばたけるようにと願いが込められた。

 除幕式で亀山紘石巻市長は「震災から7年を迎え、悲劇を繰り返さないための伝承の場として設置した。慰霊碑が少しでも遺族の心の支えになり、安心した生活ができるように願う」と話した。

 両親、長男智史さん=当時(23)=、長女梨吏佳さん=同(9)=を亡くした奥田江利子さん(53)は「思いを寄せることができる場所ができた。地域の復興が進み、親しみを持ってもらえるような古里がつくられることを願う」と述べた。

 公園には、これまで旧北上総合支所近くに設置されていた旧吉浜小の慰霊碑が移設され、遺族の寄付によって「希望の鐘」が整備された。

 長男の拓真さん=当時(26)=が津波に巻き込まれ行方不明になった農業石川祐一さん、貴美子さん夫妻=大衡村=が寄付をした。警備会社に勤務していた拓真さんは、旧北上総合支所で避難誘導などをしている際に津波に巻き込まれたと見られる。

 祐一さんは「『戻ってこい!』と叫びながら鐘を鳴らしました。鐘の音色が拓真に届いてほしい」と願った。

 震災により、北上地区の住民や地区外から訪れ北上地区で亡くなった死亡・行方不明者数は計296人に上る。


スポンサーリンク

ページの先頭に戻る