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2018.02.13

石巻・長面の奇祭「アンバサン」 幸せ祈り、顔にすす付け

高橋宮司(右)にすすを付けてもらい、ほほ笑む参列者

 石巻市長面地区で300年以上続く伝統の奇祭「アンバサン」が11日、地区内の北野神社末社・大杉神社で行われた。東日本大震災で被災し地区外で散り散りに暮らす氏子ら約50人が集まり、輪切りの大根に付けたすすを顔に付け合って、無病息災や大漁、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。

 神事の後、高橋範英宮司(68)がすすを付けた大根を、氏子たちの額や両頬に押し当てた。参列者も大根ですすを付け合い、顔が黒くなると互いに笑みがこぼれた。さらに、全員で地区の方角を向き「安波(あんば)大杉大明神 悪魔を払うてヨーヤナー ヨーヤヨーヤヨーヤナー 大漁大漁大漁だ 満作満作満作だ」と声高らかに3回唱えた。

 今年は、参列者の家族の幸福も祈ろうと、青首大根に似せた「ヘソビ大根守り」(約20センチ)を30体限定で製作。初穂料を納めた参列者に配られた。お守りを受け取った人たちは神棚に飾るため、大切に持ち帰っていた。

 長面地区出身で、石巻市美園に住む主婦鈴木和子さん(65)は「豊作や大漁を祈った。これからもアンバサンは続けていってほしい」と話した。

 アンバサンは、安らかな波になることを願って「安波さん」と呼んだことが由来とされる。

 すすは、地元の榊正吾さん、照子さん夫妻が焼きハゼ作りで出たものを奉納した。


※関連記事
「伝統の焼きハゼ最盛期 榊さん夫妻、作業20日ごろまで 石巻(2017.12.06)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2017/12/20171206t13013.htm


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