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2018.01.23

戌年生まれの年男年女 先生たち、新年にかける抱負(下)

平塚和典さん

内海秀昭さん

佐藤優里香さん

 いじめ、不登校、モンスターペアレント、教師の多忙化…。学校現場は今、さまざまな問題を抱えている。そんな中、志を持って奮闘する年男、年女の先生たちに新年の抱負を聞いた。

   ◇

■水産担い手、輩出に誇り/宮城水産高教諭(機関工学類型)平塚和典さん(47)

 今年で教員生活25年目に突入するベテラン教師。母校の宮城水産高に赴任して17年になる。石巻市狐崎浜出身で海の近くで育ってきたこともあり、幼少期から「船に乗りたい」と海に憧れを抱いていた。

 教師を志したのは、茨城県で実習船の指導教官を務めていたころ。船上という特殊な環境下で子どもたちに向き合い、生活を共にしながら間近で成長を見守った。

 5年勤めた後、教員免許を取得し、神奈川県で実習船の主幹教諭になった。商船が行き交う地で3年間、グローバルな視点から船について学んだ。

 「地元の子たちに技術や知識を伝えたい」と考え、30歳でUターン。5年に1度の頻度で県の実習船「宮城丸」に乗船するが、現在は座学で船のエンジンなどを教えている。

 「若い頃と今では違ったアプローチができるようになった。日本の水産業を支える貴重な担い手を輩出していることを誇りに思う。これからも海の素晴らしさを伝えていきたい」と意気込む。


■先輩目標に授業工夫/石巻北高教諭(地歴公民科)内海秀昭さん(35)

 東松島市矢本出身で、当時の宮城教育大国際文化専攻卒。岩出山高で講師を務めてから、石ノ森萬画館で学芸員になった珍しい経歴の持ち主だ。

 私立の明成高や常磐木学園で経験を積み、31歳の時に県の採用試験に合格。北高は初任地で、本年度で4年目になる。

 現在、日本史を教える。「地元出身の人物や伝統、遺跡や古墳など身近な事柄を題材にする。身近に感じてもらうことで、興味や関心をかき立てたい」

 暗記科目の印象が強い日本史のとっつきにくさを払拭(ふっしょく)させようと、教材やグループワークを取り入れるなどの工夫を欠かさない。以前、北高にいた同じ地歴科の先輩教諭が目標だ。「仕事が丁寧。授業の下準備に時間をかけ、どんなに忙しくても弱音を吐かない。生徒だけでなく先生からも好かれていた」

 「教員の道を選んでよかったと思っています。自分の思いを伝えられる職業はなかなかない。自然体で生徒と接し、生徒の声に耳を傾けていきたい」と張り切っている。


■心のケア、合唱に注力/石巻市門脇中教諭(音楽科)佐藤優里香さん(23)

 仙台市出身。4歳から習っているピアノを極めるため、山形大地域教育文化学部音楽芸術コースに進んだ。専攻楽器はピアノ。卒業後は音楽に携わる仕事に就きたいと考えていた。

 転機は大学3年生の時の教育実習。合唱の練習で初めは声すら出せなかった生徒たちが、3週間後に立派な歌声を披露するまでに成長していた。「うれしかった。熱意を持って教えれば応えてくれる。この道しかない」

 石巻市門脇中で念願の教壇に立った。着任した当初から石巻に配属された意味を自分に問い掛けている。「東日本大震災から時間がたっても心のケアは必要。生徒たちのために、私に何ができるのか…」

 合唱コンクールに向けた歌唱指導にも注力した。中学校の男子は変声期に当たる難しい時期。「男性の発声方法は例を示すことが難しい。外部の音楽教諭の知恵を借りながら、音程の取り方の指導を工夫した」

 今年は教員2年目。「学級担任になる可能性も大きい。責任を持って生徒に寄り添いたい」と意気込む。


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「戌年生まれの年男年女 先生たち、新年にかける抱負(上)(2018.01.16)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2018/01/20180116t13008.htm


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