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2018.01.16

あすに踏み出す<9> 歩む 漁師 三浦大輝さん

先輩漁師と一緒に、ギンザケのえさ与えの準備をする三浦さん=11日午前7時10分ごろ、雄勝湾

■漁師 三浦大輝さん(23)=石巻市雄勝町=

<新天地で一人前目指し経験積む>

 縁もゆかりもない土地で、一人の若者がやりたいことに、その可能性を信じて果敢に挑む。

 石巻市雄勝町小島で漁師の見習いとして昨年8月から、地元の大洋丸水産で働いている。ギンザケなどの養殖に携わり、「目に見えて育っていく様子が分かる。消費者に食べてもらい『おいしい』と言ってもらえるとうれしい」と、サラリーマンから転じた新天地での充実感を語る。

 この時期は、午前6時半から先輩漁師と2人で船に乗り、雄勝湾内のいけすで養殖するギンザケに固形えさ20キロ入りを50袋与える作業を、毎日1時間半かけて行っている。

 大阪市生まれ。大阪の大学を卒業後、昨年4月に金融関係の会社(本社・東京)に就職した。「やりたいこととは違う。これでいいのか」。違和感を覚え、すぐに退職した。以前から1次産業に興味があった。

 「高校生の時は、自分には育てることが好きだと思ったが、社会人になる際はそれを職業にしようとは考えなかった」

 一度の人生、信じる道を歩むことが最良の選択と決断。県内の若手漁師らでつくる一般社団法人「フィッシャーマン・ジャパン」(石巻市)のホームページを見て関心を持ち、すぐにメールを出してアプローチ。7月に法人が運営する雄勝地区での漁師学校に参加し、8月に移り住んだ。好きな事に夢中になれる充実感のある生活を送る。

 「1年たつまで実家には帰らない」。地域に早く溶け込むように自ら積極的に行動し、漁協青年部の活動も手伝っている。

 従業員として世話になっている大洋丸水産は、ホタテやギンザケ、ホヤ、カキの養殖や、秋サケの小型定置網漁と漁業の形態は幅広い。覚えることは多いが、多くの漁業を経験できる。

 佐藤一社長(48)は「今後、どの養殖業を選ぶのか。どんな作業があるのか、分からないのでは絞れない。見て触れて、どれが自分に合うか、やってみて感じてほしい」と期待する。

 佐藤社長は県漁協雄勝湾支所副運営委員長を務める。「新規参入者には地域から厳しい目が向けられる。それは自分たちの漁場を守るため。だからこそ、地域に認められるような一人前の漁師に育てる責任がある」

 目標は早く一人前になること。今年は小型船舶免許の取得を目指す。「船を操作し、作業を1人で任せてもらえるようになりたい。地域に根付いて独り立ちしたい」

◇第3回 牡鹿漁師学校×TRITON SCHOOL | トリトンジョブ | フィッシャーマンジャパン https://job.fishermanjapan.com/column/680/


※あすに踏み出す<8> 広げる 建築家 勝邦義さん
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2018/01/20180112t13009.htm


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