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2018.01.16

戌年生まれの年男年女 先生たち、新年にかける抱負(上)

渡辺高史さん

阿部智子さん

菅原愛理さん

 忠犬ハチ公を彷彿(ほうふつ)させる戌(いぬ)年は、十二支の中で最も誠実だとされる。器用で我慢強く、義理と人情に厚いと言われているが、怒りを内側にため込んでしまい、精神的に疲労しやすい面もあるとか。

 そんな戌年生まれで、学校で奮闘する年男、年女の先生に新年の抱負を聞いた。

   ◇

■日本語の面白さ伝える/東松島市矢本一中教諭(国語科)渡辺高史さん(35)

 今年は教員生活10年目の節目の年。「向上心を持って子どもたちと一緒に成長していきたい」と気を引き締める。

 塩釜市出身で、剣道をたしなむ読書家。仙台二高時代には映画愛好会に所属していた。教員免許取得が目的で、当時の山形大教育学部教員養成課程に入学。

 大学3年生のときの教育実習がきっかけで、教師の道を志した。「実習生のつたない授業でも、生徒たちから『ありがとう』とか『先生みたいになりたい』と言われ、自分の中でビビッときた」と言う。

 高校の非常勤講師を経て、県の採用試験に合格。「多感な時期だからこそ、成長が感じられるのが中学校。授業を通して日本語の面白さなどを伝えたい」と、中学校の教育現場を選んだ。

 石巻地方では、矢本一中が3校目。意識の高い先輩、後輩教諭が多く、刺激を受けた1年だった。

 「生徒の理解につながるよう、今年は初心に返って授業を研究し、指導力を磨き、成長の1年にしたい」と語る。


■児童たちに自己解決力を/石巻市蛇田小教諭 阿部智子さん(23)

 念願の教壇に立ち、早くも9カ月が過ぎた。旧石巻市女高(現石巻市桜坂高)、石巻専修大人間学部人間学科卒の地元出身者。

 「やればできる子、阿部智子」をキャッチフレーズに、管内一のマンモス校、石巻市蛇田小で2年2組の担任として奮闘している。2学期も終わり、徐々にペースがつかめてきた。

 「一人一人とじっくり話せる時間をつくれるようになった。子どもたちも積極的に作業を手伝ってくれるので助かっています」。児童と一緒に成長した1年だった。

 授業づくりも学年主任や他のクラスの先生と共に研究し、趣向を凝らした。「算数の九九で、イラストを用いた教材を使うと反応がよかった」。テストで満点を取った児童もおり、結果に結びついたことで自分の自信にもつながった。

 「子どもたちには、協調性や自己解決力を身に付けさせたい」

 一人一人の意思を尊重しながら、自我が芽生える難しい時期の児童と向き合っていく。


■持ち味を生かし接する/石巻市釜小教諭(養護)菅原愛理さん(23)

 利府町出身。秋田大医学部保健学科看護学専攻卒で、初めは助産師や看護師を志していた。転機は大学生のとき。塾講師のアルバイト経験から、かつて夢見ていた教師になることを決意。

 養護教諭の免許を取るため、大学卒業後1年間、山形大地域教育文化学部養護教諭特別別科で学んだ。

 初任地は石巻市釜小。養護教諭が2人体制のため、頼りになる先輩教諭の下で1年目を無我夢中で過ごした。

 「とにかく忙しかったですね。そんな中でも先輩は児童一人一人に丁寧に接していました」

 東日本大震災の被災地ということもあり、子どもたちはなおさらデリケートだ。表情一つ見逃さず、しかるべきタイミングで適切な声掛けをしている。「先輩のようになりたい」。今ではすっかり目標の存在になっている。

 今年、教員2年目。先輩の背中を追うだけでなく、「持ち味を生かした自分にしかできない児童との接し方を探りたい」と気合を入れている。


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