NEWS 石巻かほく

このエントリーをはてなブックマークに追加
2018.01.12

あすに踏み出す<8> 広げる 建築家 勝邦義さん

「COMMON−SHIP橋通り」の構想を考える勝さん。人が集う空間を思い描く

■建築家 勝邦義さん(35)=石巻市泉町2丁目=

<公共空間を核に街中再生>

 公共の場所に人が集い、交流する仕組みづくりに取り組んできた。街中再生の鍵を握る石巻市中心市街地(中央2丁目)が主なフィールドだ。

 「拠点があり、いろいろな人が集まり、考えが生まれる。それが重要」と語り、理事を務める一般社団法人「ISHINOMAKI2.0」の活動に建築の専門知識を生かしながら力を注ぐ。

 自身が設計し、法人が運営する「IRORI石巻」には、今や世界中から人が集まり、思いを語り、未来へのアイデアを紡ぐ場所になった。「『まちのロビー』がコンセプト。それぞれ違うことをしているが、いろんな目的の人が共存できる。そんな考えで始めた」

 4月からは指定管理者として石巻市指定文化財「旧観慶丸商店」を法人が運営する予定だ。「いろんな人が出入りできる空間にしたい。待っているだけでは人は来ない。これまでにない生き生きとした公共施設の使い方を模索したい」と強調する。1階文化交流スペースの活用について、知恵を絞る。施設を拠点とした街歩きや、建物の歴史を伝える企画展示を計画しているという。

 名古屋市生まれ。東京工大卒業後、オランダの大学院で建築を学んだ。横浜市の設計事務所に勤務後、2012年に「2.0」の法人化に合わせて石巻市に移り住んだ。「石巻に来たのはチャレンジするため。(他地域からの人材流入などで)新しいものが生まれる雰囲気があった。もっと石巻を盛り上げる活動をしたい」と明快だ。

 昨年11月に閉鎖した仮設商業施設「橋通りCOMMON(コモン)」に代わる「COMMON−SHIP橋通り」の構想を、運営に当たるまちづくり会社「街づくりまんぼう」と検討中だ。飲食店(5店舗募集)だけでなく、教室や展示会など多様な活動ができるスペースを視野に入れる。

 「チャレンジが生まれる場所を念頭に、個々のお店のしつらえを固定化するよりは、どんどん変えて、事業主の思いが反映されるようにしたい」

 牡鹿地域のフリーペーパーを作って情報を発信。元書店を改装し「石巻まちの本棚」を開店させ運営している。地方での起業を支援するローカルベンチャーのコーディネートも担う。

 「石巻って面白い、といわれると自分のようにうれしい。そんな街にしたい」。他地域から来て、しっかりと街づくりの顔になりつつある。

※関連記事
「まちの本棚、オープン1周年 文化交流の空気育む 石巻・中央(2014.06.28)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2014/06/20140628t13005.htm
「街中美術館・旧観慶丸に行こう 文化交流拠点として新たな一歩(2017.04.15)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2017/04/20170415t13007.htm
「旧観慶丸商店が来月再開館 常設展に毛利コレクション 石巻市(2017.10.27)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2017/10/20171027t13012.htm


※あすに踏み出す<7> 耕す イシノマキ・ファーム 高橋由佳さん
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2018/01/20180110t13013.htm


スポンサーリンク

ページの先頭に戻る