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2018.01.11

石巻地方・特色ある教育、わが校の得意科目(7) 宮野森小

「復興の森」で活動し環境の大切さを学ぶ児童=2017年12月13日

<復興の森、郷土愛育む教材>

 東日本大震災により整備された閑静な住宅街、東松島市野蒜地区の丘陵地に建つ宮野森小(児童125人)。地域の豊かで美しい自然や環境を学習に取り入れ、注目を集めている。

 その一つが、校舎の裏手に広がる「復興の森」だ。東松島市と一般財団法人C・W・ニコルアファンの森財団(長野県信濃町)が連携して整備を進め、10ヘクタールほどの広さがある。

 手入れが行き届いた森に、3年生の児童たちの声が響く。冬の日差しに照らされた雪を踏みしめ木々の間を歩き回り、朽ち木を集めて重ね、虫の「寝床」を作る。

 尾形優磨君(9)は「森を何度も訪れて、たくさんの虫がいることが分かった。インターネットでも調べ、どんどん興味がわいてくる」と目を輝かせる。

 佐藤優里さん(9)も「自然は、虫や植物だけでなく人間にとっても大切なものだということが理解できた」と納得の表情を浮かべた。

 環境教育の展開はごく自然の流れだ。

 宮野森小は、震災後に野蒜、宮戸両小が統合して2016年に開校。翌年1月に、高度な木造技術を駆使して木のぬくもりあふれた校舎が完成した。校歌は、歌手の加藤登紀子さんが作詞・作曲した「森はともだち」だ。校章は海と森をイメージしている。

 開校から日は浅いが、「森の学校」をコンセプトにした同校は自然との結び付きに注力する。

 指導する宮ア敏明教諭は「学校周辺は震災で新たなコミュニティーが形成された。地域の将来を担う子どもたちにとり、郷土愛をいかに育んでいくかだ」と強調。その上で「地域の自然や文化の魅力を探り、触れることで、古里を守り育てる心が必ず芽生える」と期待する。

 同校の学校経営方針には特色ある教育活動として、「復興の森」を地域素材の中核に位置付け、総合学習や生活科での積極的な活用を唱える。まさに特徴的であり、自然資本を活用した次世代型の先駆的な取り組みをたたえるジャパン・レジリエンス・アワード2017第1回グリーンレジリエンス大賞・優秀賞の受賞で、より鮮明になった。

 森の管理などで訪れるC・W・ニコルアファンの森財団事務局の大澤渉さんは「森の養分が海に流れ込み、豊かな水産物を育てる。森と海とのこうした密接な関わりなど、環境教育の場として幅広く活用してほしい」と願う。

※関連記事
「宮野森小児童、歌手の加藤登紀子さんと校歌披露 4月開校(2016.02.13)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2016/02/20160213t13005.htm
「自然の豊かさ実感 宮野森小3年生、「復興の森」で生物調査(2016.10.10)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2016/10/20161010t13010.htm
「強靱化大賞・第1回グリーンレジリエンス、優秀賞に東松島市(2017.04.06)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2017/04/20170406t13013.htm


※石巻地方・特色ある教育、わが校の得意科目(6) 大塩小
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2018/01/20180110t13005.htm


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