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2018.01.10

石巻地方・特色ある教育、わが校の得意科目(6) 大塩小

よう子さんからアサガオの苗を受け取り、感謝を伝える児童たち=昨年6月、大塩小

<学校運営に住民の声反映>

 文部科学省が推進する学校運営協議会制度「コミュニティ・スクール」(CS)を2017年度に導入した東松島市大塩小(児童169人)。地域の高い教育力を生かした学校づくりに注目が集まっている。

 学校運営協議会制度は、学校や保護者、地域住民の声を学校運営に生かし、一体となって地域に根差した特色ある学校づくりを進めることが目的だ。

 既に地域連携が円滑に行われている学校でも制度を導入することで、校長が作成する学校運営の基本方針の承認などが行えるため、教育への当事者意識が芽生えやすいという。昨年10月に開いた講演会の中で、講師を務めた石巻市蛇田中の今泉良正校長=CS推進員=も「校長や教員の異動があっても組織体制が構築されていれば、CSは持続可能な取り組みになる」と話した。

 導入初年度の大塩小は、従来の協働教育を軸に進めた。

 通年の活動は、朝の登校見守りや絵本の読み聞かせ、環境整備など。学年別では、サツマイモや枝豆、コメなどさまざまな作物を育てた。苗や種を植えるところから収穫・試食まで一連の作業を体験。作物の恵みに感謝する心も育った。

 そんな活動を支えているのは、CSメンバーの地域住民たちだ。収穫までの田畑の管理など、児童が活動しやすいようサポートしている。

 01年から同校の教育活動に協力している地元農家の大崎孝二さん、よう子さん夫妻から昨年6月、アサガオの苗が届けられた。サツマイモ栽培への感謝の印として児童がプレゼントしたアサガオの種を、大崎さん夫妻がこっそり育てていたものだった。

 よう子さんは「ただのおせっかいですが」と謙遜していたが、こうした関わりが子どもたちの思いやりの心や郷土愛を育んでいる。

 宮本利浩校長によると、長年にわたる協働教育は児童に誇りや自信を与え、コミュニケーション能力や対人力を身に付けさせ、子どもたちの成長を大きく後押ししているという。

 感謝を口にする児童も多く、良い波及効果が生まれているようだ。

 宮本校長は「大塩地区は活発なコミュニティーがあるので、その基盤を生かしたCSづくりを進められたと思う。学校の事情だけでなく、地域の意見も大切にしていきたい」と語っている。


※関連記事
「コミュニティ・スクール導入、東松島で広がり 地域と共に(2017.10.17)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2017/10/20171017t13013.htm
「協働教育 サツマイモ掘りで収穫の喜び体感 東松島・大塩小(2017.10.27)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2017/10/20171027t13003.htm
「東松島・大塩小に根付く協働教育 地元農家、アサガオの苗贈る(2017.06.13)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2017/06/20170613t13012.htm


※石巻地方・特色ある教育、わが校の得意科目(5) 山下中
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2018/01/20180109t13005.htm


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