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2018.01.05

あすに踏み出す<4> 支える ママンフルーリ代表 後藤和江さん

「ママパラ」の会場で出展者と会話する後藤さん=2017年12月14日、石巻市北村の遊楽館

■母親支援団体「ママンフルーリ」
 代表 後藤和江さん(45)=石巻市蛇田=

<ママたちの特技に光を>

 「母親の笑顔は、家族の笑顔の源。母親が笑顔になれる場をつくりたい」

 母親同士が交流できるイベント、子育てや趣味の講座など女性が1人で参加できる催しを、定期的に開催する。

 仙台市で生まれ育ち、専門学校の講師を務めた後、2005年、結婚を機に女川町に移り住んだ。知り合いはなく、若い女性の集まりも、情報も少ない。2人の子育てに追われながら、自宅にこもりがちになった。

 転機は13年9月、石巻市であった母親同士の交流イベント。地元の母親たちが子どもの手を引きながら、軽やかに運営に携わる姿に衝撃を受けた。子どもがいてもできることがあると気付き、子育て講座を開こうと14年7月、母親支援団体「ママンフルーリ」を立ち上げた。

 メンバーは後藤さん含め3人を中心に固定せず、イベントの予定を発信すると協力したい母親が自然と集まる。

 母親向けの講座を、石巻市と女川町で毎月計3回開く。簡単なパン作りや片付けなど、女性の関心が高いテーマを選び、講師を招く。

 石巻市北村の遊楽館などで開催するイベント「ママパラ」は、子育て中の女性が手作りした雑貨やお菓子などの展示販売や、足つぼなどのブースを並べる。昨年12月で7回を数え、出展者は36人に増えた。

 来場者の中には出展者に刺激を受け、趣味で作っていたアクセサリーをインターネットで販売したり、自宅でサロンを開業した人もいる。「自分を過小評価する母親たちの特技に光を当て、発表する場として続けたい」

 母親は育児に追われ、自分のことは後回しにしがち。子どもの手が離れ、自由な時間ができた時、出掛ける場所がなく、やりたいことも分からない女性が少なくない。東日本大震災後は復興住宅に移転し、地域との接点がなく孤独を感じる母親も多い。

 「居場所のなさを感じる母親たちが外に出る機会をつくり、悩みや楽しみを共有して、趣味や目標を思い出すきっかけになりたい」と強調する。

 「こんなイベントを待っていた」と喜ばれる一方で、苦心した企画に人が集まらず、落ち込むことも。活動はまだまだ手探りだ。

 団体名は「花の似合うママ」をイメージした。「母親の笑顔が家族の笑顔。やがて石巻地方の笑顔につながる。そう信じて、地元で暮らす母親自身の手で笑顔の輪を広げたい」と熱く語り、前を向く。

※関連記事
「ママさん交流 手作り雑貨を展示販売、ワークショップも 石巻(2017.12.19)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2017/12/20171219t13008.htm


※あすに踏み出す<3> 伝える 石巻市桜坂高2年 武山ひかるさん
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2018/01/20180104t13011.htm


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