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2018.01.05

石巻地方・特色ある教育、わが校の得意科目(4) 貞山小

アスリートらを講師に招いたオリ・パラ教育。児童は、体験用のそりを使ってスケルトンの楽しさに触れた=2017年9月、貞山小

<オリンピックパラリンピック教育>

 石巻市貞山小(児童191人)の校舎に入る。正面には男女の走り高跳びの日本記録と世界記録が掲示され、1階職員室前の廊下にはテープで走り幅跳びの記録も表示している。

 「五輪とパラリンピックへの児童の関心を高めるだけでなく、来校者に学校の取り組みを紹介する狙いもあるんです」。貞山小の教諭は説明する。

 貞山小は昨年度から、「オリンピック・パラリンピック教育(オリ・パラ教育)」を推進。これまで、フィギュアスケート女子の鈴木明子さん(東北福祉大出)や、競泳女子の加藤和さん、車いすバスケットボールの根木慎志さんらを講師に招き、競技の楽しさをはじめ、夢や努力の大切さを学んできた。

 一流アスリートと交流することで、児童の目は輝きを増した。

 5年の奥野洸芽君(11)は「夢や希望を持つことが大切だと分かった。プロ野球の選手を目指して頑張りたいと思った」と意気込む。

 4年の西條晴道君(10)は「将来はドイツにサッカー留学をして、世界の大会で活躍したい」と前を向く。

 オリ・パラ教育は、夢の実現に向けた児童の努力する姿勢につながった。

 貞山小は昨年度7月と12月の2度、全児童を対象に意識調査を実施。「将来の夢に向かってどんなことを頑張っていますか」との設問に対して具体的な取り組み事例を回答したのは、7月142人、12月181人、と一気に3割近く増えた。

 意識調査の回答に関し、貞山小は「一流選手の生の言葉に耳を傾けることで、将来の夢を具体的に描くようになったのではないか」と分析する。

 貞山小が掲げるオリ・パラ教育の講師は、アスリートだけではない。

 昨年12月には、日本航空の元女性客室乗務員を迎えた「おもてなし講座」を開催。児童は気持ちの良いあいさつの仕方をはじめ、五輪ではボランティアの手助けが必要になることを学んだ。

 「相手の気持ちになって行動することが心遣いにつながる。ぜひ実践してほしい」と講師が呼び掛けると、「チャンスがあれば、五輪のボランティアをやってみようかな」と話す児童もいて、講座は「復興五輪」の機運の醸成も担っていた。

 貞山小は「今後も学びの基礎となる心を育みながら、『夢や希望を大切にし、共に高め合う児童の育成』という研究目標に向け、まい進したい」と話している。

※関連記事
「プロスケーター鈴木明子さん、児童に滑走手ほどき 石巻・貞山小(2016.11.30)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2016/11/20161130t13003.htm
「氷上のF1スケルトン 児童が怖さ、楽しさ体験 石巻・貞山小(2017.10.05)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2017/10/20171005t13010.htm
「東京五輪に向け、おもてなしの心を学ぶ 石巻・貞山小で講座(2017.12.12)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2017/12/20171212t13014.htm


※石巻地方・特色ある教育、わが校の得意科目(3) 釜小と青葉中
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2018/01/20180104t13004.htm


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