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2018.01.01

戊辰戦争、明治維新から150年 石巻・折浜 榎本艦隊集結の地

榎本艦隊が集結、出港した石巻市折浜。静かな港を冬の日が穏やかに照らす。歴史を大きく動かした150年前のうねりは、既に遠い昔の出来事になった

 1868年秋、港町石巻を「維新の嵐」が吹き抜けた。

 石巻は、戊辰戦争で明治新政府軍と戦う旧幕府軍が蝦夷地(北海道)に向かう途中に滞在し、足跡を残した地。迫る新政府軍と決戦になる可能性もはらみ、1カ月余にわたり緊迫の日々が続いた。

 逸話も多く、大転換を遂げた歴史の一こまがここに刻まれている。石巻出身者を元締とする日本人初のハワイ集団移住があったのもこの年。

 今年、これらの出来事から150年の節目が訪れた。

 この間、日本は大きな戦争を繰り返し、地震、津波などの大災害も多く経験した。人々は苦難のたびに立ち上がり、高度成長と科学の進歩に導かれながら豊かな未来社会の礎を築いてきた。

 元号は、明治から大正、昭和と移り、30年続いた平成も、天皇退位決定に伴い来年4月で幕を閉じようとしている。明治という時代がますます遠ざかっていく−。

 維新150年の今年は、そんな思いが改めて胸に去来する年になるかもしれない。

 榎本武揚率いる開陽丸など旧幕府軍の艦隊は、石巻に集結した後、大量の補給物資を得て10月12日、折浜(おりのはま)の沖から一路北を目指した。

 折浜は今、岸壁で東日本大震災からの復旧工事が進む。丘の上から集落越しに石巻湾に目をやると、波間にきらめく光の中、帆を張った軍艦の雄姿が一瞬浮かび上がって消えたように見えた。


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