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2017.12.22

石巻3人殺傷、元少年死刑囚が再審請求 104の新証拠を提出

記者会見する弁護団

 石巻市で2010年2月、3人を殺傷した事件で、殺人罪などで昨年6月に死刑が確定した元解体工の千葉祐太郎死刑囚(26)=事件当時(18)=の弁護団が18日、死刑回避を求め、仙台地裁に再審を請求した。

 弁護団は20日、仙台市青葉区の仙台弁護士会館で記者会見し、犯行の計画性や残虐性を否定する鑑定書、供述調書など104の新証拠を地裁に提出したことを明らかにした。

 新証拠は、情動に駆られて意識障害に陥り、突発的に犯行に及んだ可能性を指摘する精神科医の精神鑑定書のほか、共犯者=事件当時(17)、殺人ほう助罪などで有罪確定=が、事件に計画性がない旨を記した被害者宛ての手紙、確定判決が残虐性や執拗(しつよう)性を認定する根拠とした目撃証言の変遷を示す捜査段階の供述書など。

 草場裕之弁護士は「千葉死刑囚が前日から殺意を持ち、計画性があったという内容の供述調書は取り調べた警察官や検察官によって作り上げられた可能性がある」と強調。千葉死刑囚は「事実と違うことが認定されたのは納得いかない」と話したという。

 千葉死刑囚は、事件当時18歳7カ月。一審仙台地裁で死刑を言い渡され、二審仙台高裁も支持。最高裁は「行為の態様は冷酷かつ残酷だ。犯行時18歳7カ月の少年であっても、深い犯罪性に根差した犯行というほかない」と判断し、09年に始まった裁判員裁判で初となる、事件当時少年の死刑判決が確定した。

 確定判決によると、千葉死刑囚は10年2月10日朝、共犯の男と石巻市の交際相手の女性=事件当時(18)=の実家に押し入り、交際に反対していた姉の南部美沙さん=同(20)=と友人の大森実可子さん=同(18)=を牛刀で刺殺。居合わせた南部さんの知人男性=同(20)=にも大けがをさせ、女性を車で連れ去った。

 大森さんの遺族は「向こう(千葉死刑囚)の話。こちらから申し上げることはありません」と話した。


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