NEWS 石巻かほく

このエントリーをはてなブックマークに追加
2017.12.06

石巻らしい味を生み出そう 農水商工連携、新商品開発セミナー

味に焦点を当てて商品開発の在り方を探る参加者

 石巻ならではの味を生み出して新商品開発の糸口を見いだそうというセミナーが先日、石巻市総合体育館ミーティングルームで開かれた。「石巻おでん」など味に対する関心が高まる中、参加者は講演やワークショップを通して、開発の手法を学んだ。トマトやサバといった地元で栽培、水揚げされる農水産物を素材に、現代のトレンドと合致した売れ筋の味や商品を懸命に探っていた。

 セミナーは、石巻市6次産業化・地産地消推進センターを運営する東北農都共生総合研究所が主催。中小企業庁事業の農商工連携ニーズ・シーズ調査の一環で石巻で初めて開催された。

 石巻を中心に農林漁業者や食品加工、金融、行政関係者ら30人が参加。

 ワークショップでは4班に分かれ、「石巻の食材と加工技術を活用した新商品開発体験」をテーマに意見を交わした。

 40代の主婦を架空の顧客像に設定し、ニーズや課題を想定しながら、商品開発のプランを練った。サンマ、サケ、イチゴなど地元の魚介類や野菜を取り上げ、健康志向や安価、短時間で調理−などの要望に対応できる商品を検討した。

 意見をまとめ、調理の手間がかからない焼きサバ、栄養バランスに配慮したトマトを使ったブイヤベース、おいしく安価でうま味を凝縮した鍋おでん、規格外のトマトを活用したソースによるサバの加工品といったアイデアを披露した。

 石巻市北上地区でトマト、パプリカの次世代施設園芸を進めるデ・リーフデ北上の阿部淳一総務部長は「地元の農産、水産物を融合させることで商品開発の裾野が広がる。こうした機会を今後に生かし、石巻ブランド確立の道筋を探りたい」と意欲をみせた。

 ワークショップに先立ち「味香り戦略研究所」(東京都)の主任研究員佐藤聖哉さんが「味のデータから見る地域産品のブランディングと商品開発」と題して講演した。

 地域や年齢別のトレンド調査、味覚センサーを用いて味の数値分析に当たる佐藤さんは「甘味、塩味などおいしさの構成要素を知ることが大切。機器分析による味の数値化、データ化で味の物差しができ、新たな角度から食品の特徴と活用方法が見えてくる」と説いた。

 その上で「味という切り口から自社製品の現状把握と展開の予測ができる。消費者が慣れている味の範囲を的確に捉えれば売れ筋、味のトレンドがつかめる。味の数値化は開発の動きを加速させる」と強調した。

 同総研の片岡修一代表取締役は「石巻のさまざまな食品、開発の視点の違う業種が連携することで新たなブランドの創出につながる」と話した。

 今後も農商工連携に関するセミナーの開催を検討したいという。


スポンサーリンク

ページの先頭に戻る