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2017.11.28

コバルトーレ女川がJFL昇格 全国地域CL決勝ラウンド、3戦全勝

試合終了後、サポーターにあいさつするコバルトーレの選手たち

先制し盛り上がるコバルトーレ女川の応援席

 「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(全国地域CL)2017」決勝ラウンド最終日の26日、来季の日本フットボールリーグ(JFL)入りへ王手をかけたコバルトーレ女川は、千葉県市原市のゼットエーオリプリスタジアムで、アミティエSC京都と対戦。1−0で下し、3戦全勝(勝ち点7)で初優勝と悲願のJFL昇格を決めた。

 東日本大震災を乗り越え、チームや関係者一丸となって快挙を達成。復興を目指す女川町に吉報を届け、「希望の星」は一段と輝きを増した。

 試合は、昇格のために勝つしかない京都の猛攻に耐える展開だった。前半から前掛かりになってゴールに迫る相手に苦戦。シュート9本を打たれたが、GK近嵐大地選手がビッグセーブを連発し0−0で折り返した。

 後半は、MF国分俊樹選手が2枚目の警告で退場。1人少ない状況でさらに攻め込まれる時間が続いた。それでも粘り強くパスをつなぎ、36分、途中出場のMF高橋晃司選手がこぼれ球に反応して右足を振り抜き先制点を挙げた。ロスタイムの3分間も追加点を狙う姿勢を見せて勝利した。

 成田星矢主将は「女川町全体でつかみ取った昇格の権利。一つの夢を共にかなえてくれた仲間とサポーターに感謝したい」と話し、阿部裕二監督は「相手の結果に関係なく自力で決められたことが良かった。最後まで勝つためにやれるプレーをしてくれたことを褒めたい」と選手をたたえた。

 決勝ラウンドは24日から、予選ラウンドを勝ち抜いた4チームの総当たりで行われた。

<サポーター歓喜「勇気もらった」>

 東日本大震災で被災した女川町に拠点を置くコバルトーレ女川。港町のサッカークラブが成し遂げた快挙は、被災地に元気と勇気を与え、選手とサポーターは喜びを爆発させた。

 FW吉田圭選手(30)は、チームが発足した2006年から在籍する唯一の選手。「震災に遭っても仲間や関係者と力を合わせて乗り越えてきた。現地での盛り上げは、女川で試合をしているようだった。Jリーグ入りが目標。ここを通過点に、上のカテゴリーでも優勝を狙う」と闘志を燃やした。

 試合会場の千葉県市原市のスタジアムで観戦した、女川町の水産加工会社で働く石巻市渡波の楠元美雪さん(32)は「サッカーを通じて地域貢献をする選手の姿をよく見てきた。流す涙がこれまでの苦労を物語っていたように思う。今後も女川町を元気にする活躍を期待したい」と喜んだ。

 女川町まちなか交流館では24〜26日、試合中継をスクリーンに映す「パブリックビューイング(PV)」が開かれ、遠方にいる選手に思いを届けようと110人が声援を送った。

 コバルトーレ女川は、06年4月に創設され、10年に東北社会人リーグ1部に初参戦した。その後、2部に降格。震災で事務所と選手寮が全壊し、1年間活動を休止。翌12年に2部で再スタート、13年に1部に昇格。16年初制覇し、今年は16勝1分1敗で連覇を果たした。

 現在、26人の選手が女川町や石巻市の企業で働きながら練習に励んでいる。


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「全国地域CL決勝ラウンド コバルトーレ女川、連勝 きょう最終戦(2017.11.26)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2017/11/20171126t13004.htm


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