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2017.11.11

全国学力テスト 石巻市の平均正答率、全科目で全国と県を下回る

 小学6年生と中学3年生を対象に4月に実施された2017年度全国学力テストで、石巻市の平均正答率が全8科目(国語、算数・数学)で全国と県の平均に達しなかった。小学校は5〜7ポイント、中学校は4〜8ポイント低かった。

 算数・数学は全国との差が大きく、数学の基礎的知識を問うA問題は8ポイントも下回った。基礎基本の習得が大きな課題であることが浮き彫りになった。

 人口や学校が過度に集中し児童生徒の競争意識が高い仙台市と比較すると、学力差は顕著だった。学力格差の是正は、人口減対策を進める石巻市にとっても欠かせない。

 全国と県、石巻市の平均正答率はグラフの通り。算数と数学は7、8ポイントの差がついた。国語は知識の活用を見るB問題で、小学校は全国平均より7ポイント下回った。

 前年比では、5科目で全国平均との差が広がった。中学校の国語Bは唯一、前年との差を縮め、前年は5ポイント下回ったが、4ポイント差に向上させた。

 市教委は、漢字の書き取りや語句に関する問題や、少数・分数の理解や平易な計算問題に課題が見られると分析。調査対象教科だけでなく、他の教科についても基礎基本の習得へ指導を徹底させるとしている。

 一方、仙台市は全8科目で県内他地域を上回った。石巻市との比較では、数学で11ポイント、国語で6〜9ポイント高かった。「環境の違いが学力差につながっている」「下位層の底上げが必要」といった指摘もある。

 児童生徒アンケートでは家庭での学習時間について、「ある程度まとまった時間(小学生1日1時間以上、中学生2時間以上)取り組んでいる」と回答した割合が、小中学生とも全国値を下回った。休日の学習時間は「1時間未満」と回答した割合は、小学生が4割台、中学生が3割台だった。家庭学習の時間が不十分な児童生徒の多い状況がうかがえる。

 スマートフォンや携帯電話の所持率は、小学6年生で6割台、中学3年生で9割弱。長時間(3時間以上)テレビなどを見たり、ゲーム、インターネットやメールをしたりしている割合は、小学6年生が2割弱、中学3年生が2割台で、全国値(小学生17.6%、中学生21.1%)を上回った。

 「学校に行くのは楽しい」と肯定的に回答している割合は、小学生が8割以上、中学生が7割以上となり、ともに全国値を下回った。ただ、肯定的な回答の割合が前年度より増加しており、教師が授業改善に取り組み、その成果が数値上昇につながっているという。

 17年度の全国学力テストには石巻市内の小学生1073人、中学生1227人が参加した。


※関連記事
「全国学力テスト 石巻市内小学校34校・中学校19校で実施(2017.04.19)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2017/04/20170419t13001.htm


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