NEWS 石巻かほく

このエントリーをはてなブックマークに追加
2017.10.11

衆院選2017・宮城5区 新区割り 2氏、石巻で第一声

候補者の訴えを聞く有権者=石巻市内

勝沼栄明候補

安住淳候補

 衆院選は10日公示され、宮城5区には比例東北の自民党前議員で3選を目指す医師の勝沼栄明氏(42)=公明推薦=と、元財務相で8選に挑む無所属の前議員安住淳氏(55)が立候補した。

 勝沼氏は「自公政権を継続し安定した政治を進める」と訴え、野党統一候補として臨む安住氏は「安倍1強の政治の流れを変える」と対決姿勢を鮮明にした。

 被災地は復興完遂が最大の争点。

 投票は、知事選と同じ22日で、即日開票される。区割りの変更で松島、大郷、南三陸の3町が編入され、9日現在の有権者は26万4143人。

<遊説日程・11日>

【勝沼陣営】
▽選挙カー
 大崎市鹿島台、松山、三本木、田尻
▽個人演説会
 予定なし

【安住陣営】
▽選挙カー
 東松島市矢本、宮戸、月浜、野蒜、大塚、松島町手樽、高城、大郷町粕川、大松沢、大崎市三本木、松山、鹿島台
▽個人演説会
 午後3時半・割烹「江戸川」(大崎市松山)
 午後6時半・尾梶会館(鹿島台)

   ◇

■勝沼栄明(かつぬま・しげあき)候補(42) 医師 自前(2)(公推)

「実行力ある政治必要」

 東日本大震災の復興がなくては、日本の再生はあり得ない。被災地は沿岸部だけでなく、内陸部も人口減少などの問題を10年間、先取りしている。実行力ある政治の力が必要だ。コミュニティーの再生も進んでいない。今以上に細やかな政策を進めたい。

(横浜市出身。北海道大医学部卒。札幌市などの病院勤務を経て、2012年に比例北海道で初当選。党青年局次長、党国土交通部会副部会長。)


■安住淳(あずみ・じゅん)候補(55) 元財務相 無前(7)

「安倍1強を変えよう」

 25年ぶりに無所属で、裸一貫で選挙を戦い抜く。安倍1強の政治の流れを変えてみませんか。当選したら嵐を呼ぶ男に政界ではなりたい。人手不足などさまざまな問題がある。古里の代表として私にしか、分からないことがある。国政で地域の代表として頑張る。

(石巻市出身。早稲田大社会科学部卒。NHK記者を経て1996年初当選。防衛副大臣、財務相、民進党国対委員長、党代表代行などを務めた。)

   ◇

■勝沼陣営「政治の安定で復興を」

 勝沼候補は石巻市中里6丁目の事務所で出陣式を行った後、同市蛇田のいしのまき農協農業情報センター前で第一声を上げた。

 中村功選対本部長は、急転化した野党再編の動きに関し、「今回の衆院解散を大義がないという野党に、大義を語る資格はあるのか」と批判。「今求められるのは政治の安定だ。着実に復旧復興を進めなければならない」と与党の立場で復興を推進する必要性を強調した。

 区割りの変更で宮城5区に編入された大郷町の田中学町長も訪れ、「勝沼氏を必ず国会に送り出そう」と気勢を上げた。地元選出の県議の本木忠一、斎藤正美、佐々木喜蔵の3氏も応援のマイクを握り、勝沼氏の必勝を祈願した。

 勝沼候補は東日本大震災で人口減が加速する被災地の現状を憂慮し「復興なくして日本の再生なし」と実行力ある政治を訴えた。


■安住陣営「復興への功績大きい」

 安住候補は石巻市南中里4丁目の選挙事務所前で出陣式を行った。青山久栄選対本部長は「無所属は政見放送ができないなど不利な戦いになるが、仁義を重んじ筋を通した」と解散後の動きを説明。「財務相として復興など手掛けた仕事は、安住に完遂してもらおう」と強調した。

 安住候補は、約4年10カ月の「安倍政治」を「上から目線」と批判。「(経済政策の)アベノミクスは地方に何のプラスもなく失敗」と切り捨てた。

 経済界代表であいさつした須能邦雄石巻魚市場社長は「グループ化補助金など復興に向けての功績を考えてほしい」と実績を紹介した。連合宮城石巻地域協議会の菅原健二議長もマイクを手に支持を訴えた。

 安住候補は野党統一候補として戦うため、地元選出の県議三浦一敏氏(共産)や石巻市議の千葉真良氏(社民)らが顔を見せた。

   ◇

<石巻地方有権者の声>

 宮城5区は自民(比例東北)と無所属の前議員の一騎打ちとなり、激しい舌戦が展開されている。石巻地方の有権者は、唐突な解散による政権選択選挙をどう受け止めているのか、声を拾った。

 衆院選は消費税の増税も争点。

 東松島市あおい1丁目の無職雫石良一さん(82)は「年金暮らしの高齢者が生活していけるよう、税率10%への引き上げは反対。地域は高齢者世帯が多く、これ以上負担を掛けないでほしい」と切望する。「北朝鮮のミサイル問題も不安」と安全保障にも関心が及ぶ。「候補者の演説の中に対応策などの話が出てくるか注視したい」と語った。

 社会保障の議論が活発化することを期待する声も多い。

 女川町の復興公営住宅で暮らすパート従業員の鈴木米子さん(71)は「年金で生活できない人もいるので、高齢者の医療費削減や年金制度見直しを検討してほしい。高齢者が住みよい環境づくりをしてくれれば」と話した。

 突然の解散、野党の再編劇と急転した政局。

 東松島市赤井舘前の主婦本田真理さん(33)は「解散は少々納得がいかない部分もあるが、新党も似たり寄ったりで公約もよく分からない」と不満をこぼし、「子育てしやすい環境づくりに力を入れてくれる候補者に1票を投じたい」と明確な意思を示した。

 若者の視点で復興について提言する意見も。

 石巻専修大経営学部4年の小川裕稀さん(21)=石巻市開北1丁目=は「石巻の魅力を市民一体となってアピールすることが復興につながる。食を切り口とした誘客に向け、外部の人が参加しやすい仕組みづくりをしてほしい」と訴える。


※関連記事
「衆院選2017・宮城5区 前議員2氏、激突へ あす公示(2017.10.09)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2017/10/20171009t13014.htm


スポンサーリンク

ページの先頭に戻る