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2017.09.13

石巻市立病院、開院から1年 病床利用率60%以下

 石巻市が東日本大震災による津波で被災し、JR石巻駅前に移転再建した市立病院が昨年9月1日の開院から1年が経過した。

 初年度(7カ月)の病床平均利用率は47.6%で、決算は1億2100万円の経常損失だった。本年度は7月までの4カ月で平均利用率が56.6%と上向いている。

 市は今後、病院改革プランの目標値(平均利用率79.4%)達成や経常収支の黒字化が病院の安定運営につながるとして、医師の確保など病院機能の充実強化に力を入れる。

 市によると、市立病院の初年度の入院患者は延べ1万8149人(月平均2593人)、外来患者は延べ1万3053人(1日平均93.2人)だった。本年度は7月までの入院患者が延べ1万2440人(月平均3110人)。初年度より月平均で517人増えた。外来患者は延べ9676人(1日平均118人)。初年度と比較し1日平均で25人増加した。

 3月下旬に療養病棟の利用が始まり、一般病棟と合わせ180床が稼働した。7月の病床利用率は58.9%、外来患者の1日平均も129.2人と開院後11カ月で最多となった。

 2016年度の病院事業会計決算では、入院と外来患者が伸びなかったことなどから経常損失を計上した。市は13年度から3年間、開院後の運転資金として一般会計から病院事業会計へ計10億円を拠出。開院に合わせて特別利益として計上し、当期純利益は8億9300万円となった。

 「収益の柱となる診療報酬が増えなかったことと、必要な数の医師が確保できなかったことが要因」と市病院局は分析する。

 開院当初は常勤医師20人の予定が18人でスタート。開業や定年で3人が退職し、1人採用により現在は16人。診療科(内科、外科、整形外科、放射線診断科、麻酔科、リハビリテーション科の6科)が限られ、複数科を掛け持ちして診てもらう高齢者の要望に、十分応えられていないという。

 健全な病院経営に向け、市は20年度に経常収支の黒字化を目指しているが、現状では達成は難しい。

 亀山紘市長は「患者に信頼され、満足度の高い良質な医療提供を進めるため、必要な医師を確保し、診療科目を増やすなどして地域医療を担う病院機能を充実させたい」と話した。


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