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2017.08.06

石巻の夏熱く ウルフルケイスケさん、川開き祭り参加6年目

ミスター・スマイルことウルフルケイスケさん

ケイスケさんの演奏に手拍子が起き、盛り上がるライブ会場

 東日本大震災をきっかけに、毎年、石巻川開き祭りにやって来てライブを開いていく音楽家がいる。ウルフルズのリーダーで、ギタリストのウルフルケイスケさん(52)だ。

 6年目の今年もやって来た。会場に熱いけどとても温かい空気が流れた。ケイスケさんも、詰め掛けた市民も、互いに「ありがとう」と感謝し合った。被災地・石巻ならではの空気に包まれた。

 ライブがあったのは2日夜。会場は石巻市立町1丁目のレストランバー「Fishbone」(フィッシュボーン)。身動きが取れないほどの人でいっぱいになった。

 ケイスケさんが登場すると、一気に盛り上がった。“ミスター・スマイル”ことケイスケさんの笑顔が、みんなに伝染していった。演奏とトーク。あふれていたのはケイスケさんの石巻への愛だった。

 「全国各地でライブをしているが、石巻の会場が一番うるさい。良く言えば、乗りが最高だぁ」

 一体感が増す会場。手拍子する人、こぶしを突き上げる人…。床にじかに座っていた若者は立ち上がって全身でリズムを刻み始めた。

 「見たいのは君の笑顔」
 「生きたい。一人じゃない」
 「きょう来てくれたみんなに捧げよう、石巻に捧げよう」

 歌詞に込められた意味を一人一人が受け止める。ケイスケさんの熱くて優しいロックの心が、一人一人の胸に届く。

 「何のために来てるんや、と思うことがある。ただ石巻のみんなと音楽を共有したい。それでいいのかなと。逆に元気をもらっている。本当にありがとう」

 即座に会場から「ありがとう」の合唱が起きた。

 「ここでのライブを、ほかのメンバーに自慢します。来年また来るぜ」

 約束を交わしてケイスケさんの夏の夜のスペシャルライブは終わった。

<みこし担ぐ>

 ケイスケさんは震災の翌年から川開き祭りに参加。ライブの前に神社みこしを担いできた。今年は「みんなが手を振ってくれるようになった」と話し、街に活気が戻っていることを実感。

 現在、ウルフルズは全国ツアーを展開中。川開き祭り期間中だけは空けておくようにしたという。ケイスケさんは「ウルフルズのスケジュール・カレンダーに、来年も川開き参加決定と書いておきます」と語った。

 一人の音楽家が石巻を忘れずに足を運んでくれる。そんな人がいることが、市民の何よりの励ましになっている。(久野義文)


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