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2017.06.02

石巻駅前「エスタ」、惜しまれ閉店 中心街からスーパー消える

店内の片付け作業をするエスタの関係者ら

 石巻市役所1階の商業スペースに入るスーパー「エスタ」が5月31日、9年間にわたる営業に幕を下ろし、街中からスーパーが消滅した。中心市街地活性化の観点からも、市は対応を急ぐ必要がありそうだ。

 最終日となった店内の陳列棚には、在庫整理により商品がほとんどなかったが、通常通り午後7時まで営業を続けた。

 石巻市泉町の阿部春江さん(75)は「店まで歩いて片道20分ほどかかるが、品ぞろえがよく、週に3日は利用していた」と言う。

 閉店を惜しみ次々に訪れるなじみ客に、レジ担当の須藤かよ子さんは「これだけ愛され、親しまれていたと思うと胸に迫るものがある」と涙をこらえた。

 従業員と店内の片付けをこなした運営会社の食料品販売会社「ステップ」(石巻市)の和賀井啓之社長は「自助努力はもはや限界だ」と話す。

 さくら野石巻店閉店後の2008年にオープンしたが、東日本大震災では1億円近い損害が生じ経営を圧迫した。被災による一時休業を経て再開した後の売り上げは、震災前の7割程度にしか回復せず、和賀井社長は「2000円以上の買い物客には購入品配達といったサービスを展開したが、客足は戻らず窮地に追い込まれた」と、苦渋の決断を選択せざるを得ない無念の思いを口にした。

 エスタの閉店でJR石巻駅前は、食料品や日用品を買い求める市民の利便性が失われた格好だ。今後の商業スペースの活用について、市商工課の菊地正一課長は「管財課とも協議しながら対応策を探りたい」と説明している。

 エスタの閉店問題で、亀山紘市長は5月11日の定例記者会見で「この地域の住民の買い物の利便性を上げるためには商業施設は必要。その考えは継続したい」と述べ、商業施設の誘致を進める考えを強調した。


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