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2017.04.21

石巻かほく創刊37周年記念特集>地域応援 NPO活動、丁寧に紹介

石巻市NPO連絡会議の第4回会合。団体同士の連携などについて意見を交わした=1月21日

NPOの活動について「多くの市民にもっと知ってほしい」と話すいしのまきNPOセンター四倉専務理事

 三陸河北新報社が発行する「石巻かほく」は21日、創刊37周年を迎えた。「石巻かほく」は地域メディアとして、地域とともに歩んできた。これからも地域に密着し、読者とともに歩を進めたい。

 三陸河北新報社は本年度、石巻市のいしのまきNPOセンターと連携し、地域で活動するNPOについてより詳しく「石巻かほく」紙面で伝えていく。

 昨年から木曜日に隔週で掲載する「NPOイベント情報」を継続するほか、6月からは木曜日に隔週で、NPOの理念やそれぞれの活動内容、その意義、NPOが抱える課題、地域への提言などを掲載するコーナーを設ける。

 東日本大震災後、石巻地方では内外の多くの支援団体やNPOが活動してきた。震災から6年余りたち、被災地から撤退する団体がある一方で、今も活発に活動する団体・NPOは少なくない。

 公益活動を展開する団体・NPOは2015年10月、石巻市NPO連絡会議を設立。団体同士の連携や情報共有を図るほか、行政や地元企業との協働を促してきた。

 そうした活動について、「石巻かほく」紙面でより丁寧に紹介し、広く市民と情報の共有を目指す。より良い石巻地方を築くため、活動団体やいしのまきNPOセンターとの協働を推進していく。


◇いしのまきNPOセンター 四倉禎一朗専務理事に聞く

 東日本大震災で被災した石巻地方では震災後、支援の団体やNPOが多く発足した。震災から6年余り。ニーズが変わる中での課題などについて、いしのまきNPOセンターの四倉禎一朗専務理事に聞いた。

−石巻地方のNPOの現状をどう捉えていますか。

 「震災後は復旧・復興支援のため、多くの団体やNPOが外から石巻に入ったり、地元で立ち上がったりした。震災から4、5年たち、被災者への直接支援、復旧支援が落ち着くと、そうした団体・NPOは震災前から元々石巻にあった地域の課題を解決するために活動するようになった」

−具体的にはどんな例がありますか。

 「移動支援Rera(レラ)というNPO法人は震災後、津波で車を失った人など被災者の送迎を支援していたが、今はマイカーや公共交通機関を利用できない交通弱者の暮らしを支えている。特に通院が必要なお年寄りが助かっている。震災前から地域にあった問題をReraが顕在化させてくれた」

 「牡鹿半島では、漁業の後継者を育てるなど直接的な被災者支援ではない活動が出てきた」

−課題は何ですか。

 「運営資金についてはNPOの多くが危機感を持っている。国の集中復興期間が2015年度で終わり、助成金がガクンと減るのは分かっていた。それで15年10月、80余りの団体が参加して石巻市NPO連絡会議を設立。いしのまきNPOセンターが中心となり、行政との情報交換や連絡調整をしている」

 「助成金に依存する体質を改め、行政の事業を受託したり協働したり、地元の企業とつながって事業するなど模索している。連絡会議の会合には市の職員も参加し、新しい協働の在り方を話し合っている」

 「NPOを広く知ってもらうことも重要。どういう団体が、どんな問題に取り組んでいるのか。情報を市民と共有するためにも、石巻かほくとのコラボレーションは大きな意義がある」


◇私たちは期待します

■日本に誇る石巻発信/にじいろクレヨン 柴田滋紀代表

にじいろクレヨン 柴田滋紀代表 にじいろクレヨンは、東日本大震災以降、生活環境が変わり続ける石巻で、地域とともに子どもを見守るコミュニティーづくりを目指して日々、子どもの居場所づくり、遊び場づくり活動を続けています。震災後、石巻には子育てを応援するNPOがたくさん生まれました。地域の宝である子どもたちを育む土壌があり、その活動をNPOが支えています。

 震災で大変な思いをした石巻ですが、それでも石巻だからこそできることがあると感じます。つながりを大切にする心を持った石巻の人々は、豊かなまちをつくることができる、と思うのです。

 市民一人一人が当事者として、より良いまちをつくっていく。日本に誇る石巻を広く発信することを地元メディアに期待します。

≫ 特定非営利活動法人 にじいろクレヨン http://nijiiro-kureyon.jp/


■共通点生かして連携/一般社団法人おしかリンク 犬塚恵介代表理事

一般社団法人おしかリンク 犬塚恵介代表理事 おしかリンクは、牡鹿半島の持続可能な暮らしづくりを目的とし、ツーリズムという手段で地域課題の解決を目指す活動をしています。空き家や耕作放棄地、放置林をはじめ、担い手不足で荒れた土地や地域資源を再活用しながら、新しい価値を創造し、また創造過程への参加を募り、知恵や経験を提供する新しいツーリズムを始めます。

 半島における体験型観光の情報発信や受入窓口の一つとして、多くの個人・団体と連携して交流人口を増やそうと考えています。

 地域情報を収集し、編集し、発信する。それによって地域を知ってもらい、興味をもってもらい、来てもらうという点で、私たちの活動と地域メディアには共通点が多いかもしれません。連携や協働の形をつくっていきたいです。

≫ 一般社団法人おしかリンク https://www.facebook.com/oshikalink/


■成長の様子を伝えて/一般社団法人ウィーアーワン北上 佐藤尚美代表理事

一般社団法人ウィーアーワン北上 佐藤尚美代表理事 東日本大震災を機に石巻市北上地域で活動してきた住民任意団体「WE ARE ONE北上」は今年2月、法人格を取得して一般社団法人「ウィーアーワン北上」として活動を続けています。

 活動当初は、震災による緊急対応が必要な地域課題の解決をお手伝いしてきましたが、現在はケア付きコミュニティーの仕組みづくりに、勉強しながらも奮闘しています。段階を経て積み重ねていく取り組みなので、短期間で成果が出るものではありません。地域住民の理解と協力があってこそのものです。

 私達と地域住民が一緒に成長していく様子を、地元メディアとして温かく発信していただけたら、関わっている住民も自分たちの成果として、目に見える形で実感できると思います。

≫ 一般社団法人ウィーアーワン北上 http://www.wao-kitakami.com/


※関連記事
「石巻NPO連絡会議、参加28団体 市と協働の手法探る(2017.01.24)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2017/01/20170124t13003.htm
「石巻かほく-メディア猫の目:NPOイベント情報」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/blog/blog/category/npo-event


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