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2017.04.20

インタビュー>いしのまき・人模様 日和山健康麻雀教室

宝鉄雄さん

◇日和山健康麻雀教室主宰 宝鉄雄さん(64)

<麻雀、ぼけ防止に効果>

 「リーチ」「ロン」。集会所に歓声や笑い声が響く。健康マージャン教室の風景だ。その中でルールと、マナーを指導している。「教え方が分かりやすい」と評判で、講師の出張依頼が増えている。

 「牌(ぱい)をかき混ぜ、2段に積み上げ、そこから一枚つまんで持ってきては不要な牌を一枚場に捨てる。その手指の運動の過程で、アガリを目指し、あれこれ想像力、判断力、決断力、観察力などの思考力を駆使する。この一連の動作が脳の活性化、ひいてはぼけ防止によいと言われています」

 超高齢化社会の中で、ぼけ防止に効果的で、コミュニケーションにも役立つとして、全国的に広がりを見せ、数年前、全国健康福祉祭「ねんりんピック」の種目にもなった。石巻地方でも年々競技人口が増えている。

 「ちょっと前までは、ギャンブルの代表のように受け止められていたのですが、買った負けたでお金のやりとりをしない、たばこの煙をシャットアウト、酔って暴言を吐くのも禁止という“三無い”でイメージを一変させました」

 マージャンとの出合いは大学時代。友人に誘われ始めた。以来、病みつきになった。「ある大会で、第一ツモで上がる役満地和(チーホー)をあがった時は『こんなことがあるんだ』とびっくりしました」

 最近まで楽しむ側にいたが、2015年5月、退職を機に石巻市の自宅に「日和山健康麻雀教室」を開設した。「高齢者の多い日和山地区で憩いの場の提供ができればという思いと、地域福祉コーディネーターやご近所の方々の要望を受けて立ち上げることにしました」

 初心者からかつての上級者まで男女20人ほどが集い、毎週水曜日と木曜日の午前10時から正午まで楽しんでいる。

 「囲碁や将棋のように経験や棋力で結果が見えてしまうゲームと違い、運や偶然性の比重が多いので、初級者でも十分勝てる可能性があります。一度でも『ロン』と発してアガリを経験すれば、その面白さのとりこになってしまいます」

 最近、若い人たちのコミュニケーション能力の欠如が叫ばれていることもあり、高齢者だけでなく、若者たちにマージャンを勧める。「卓を囲むことで、新たな出会いもあり、さまざまな情報交換の場にもなります。ぜひ挑戦し、楽しんでほしい」

 家族マージャンも勧める。昨年、石巻地方で趣味・特技を持つ住民に「達人」になってもらい、さまざまな体験プログラムを実施する「石巻に恋しちゃった」に参加し、健康麻雀入門を実施。ことしは家族だんらんの中で楽しんでもらうため、親子教室を開きたいとしている。

 金沢市で1月に開催された井出洋介プロ主催の全国大会に県内から唯一参加し、入賞を果たした。昨年9月には、東京で2日間の講習を受け、NPO法人「健康麻将(まーじゃん)全国会」から地域指導員の認定を受けた。

 「これからますます高齢化が進みますので、さらに活発化させていきたい。そして、大勢の競技者に参加してもらう市民健康麻雀大会を開くことが夢です。参加者の励みになるように、市長杯のような冠の付く大会ができればいいのですが…」

■たから・てつお
 日和山健康麻雀教室主宰。1952年7月、喜多方市生まれ。宮城教育大卒。角田市枝野小を振り出しに教職に就き、2013年、石巻市湊小で定年退職。門脇地区主任児童委員。妻、4男と3人暮らし。石巻市日和が丘4丁目。

(伊藤浩)


※関連記事
「健康マージャン、高齢者中心にブーム 脳が活性化 石巻(2015.05.17)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2015/05/20150517t13010.htm


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