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2017.03.12

東日本大震災6年 石巻地方で追悼式 遺族ら、冥福祈る

震災の犠牲者に黙とうする参列者

遺族代表の言葉を述べる小野寺さん

献花し、犠牲者に祈りをささげる参列者

 東日本大震災から6年となった11日、甚大な被害を受けた石巻市、東松島市、女川町でそれぞれ、自治体主催の追悼式、慰霊祭が行われた。

 津波で家族を亡くした市民らが参列し、犠牲となった人々の冥福を祈るとともに、古里復興への決意を新たにした。

<石巻市>

 石巻市の追悼式は、河北総合センターであった。参列した約710人の遺族らは、震災犠牲者の冥福を祈りながら、力強く前を向いて歩むことを誓った。

 参列者全員で黙とうをささげた後、亀山紘市長は式辞で、「魅力ある街に発展した姿を世界に発信するとともに、震災の教訓を伝え続けることが、最大被災地としての使命だ」と強調した。

 遺族代表で登壇した同市八幡町出身の会社員蟻坂まなみさん(27)=仙台市青葉区=は、実家の近所に住んでいた祖母淵田文子さん=当時(77)=を亡くした。「震災の経験を語り継ぐことが必要。つらい時や悲しい時があっても、顔を上げて一生懸命生きていく」と決意を述べた。

<東松島市>

 東松島市の慰霊祭は市民体育館で開かれた。遺族ら約700人が参列し、行方不明者24人を含む1134人の犠牲者の冥福を祈るとともに、古里の復興を改めて誓った。

 阿部秀保市長は「震災で亡くなられた方々の追悼を胸に市、市議会、市民がしっかりと手を携え、強い意志と固い絆で着実に前に進んでいきたい」と式辞を述べた。

 遺族を代表し、震災前に同市野蒜北余景に住んでいた自営業小野寺秀俊さん(68)=松島町=は、犠牲となった両親や多くの支援に感謝しながら「私の人生でとてつもない試練だったが、ご縁もできた。ありがとうの言葉を胸に一日一日を大事ににして前を進みます」と決意を語った。

<女川町>

 女川町の追悼式は町総合体育館で行われ、遺族ら約1000人が参列した。

 須田善明町長は式辞で、犠牲者に向け「あの日の傷、皆さんを失った悲しみは簡単に癒やせるものではない」「皆さんが過ごすはずだった未来まで精いっぱい生きていく」と誓った。

 父の亘さん=当時(49)=を亡くした日本大2年の新田周子さん(20)は「人にはそれぞれ物事を受け止めるペースがある。私も私なりのペースで震災に向き合っていきたい」と語り、「演劇を学ぶ身として、震災を通し学んだこと、考えたことをいつの日か作品にしたい」と、遺族代表の言葉を述べた。

 参列者は地震発生時刻の午後2時46分に黙とうをささげた後、一人一人献花し、犠牲者の冥福を祈った。


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