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2017.02.16

仙台L前監督・千葉泰伸さんインタビュー 選手育成に努力

監督時代の思い出などについて語る千葉さん

 サッカー女子のマイナビベガルタ仙台レディース(仙台L)の千葉泰伸監督(45)が昨シーズン限りで退任した。東日本大震災発生後に誕生した同チームの初代指揮官で、震災の最大被災地石巻の出身。初年度になでしこリーグ2部を無敗で制し、1部に昇格。その後のリーグ成績で最高2位まで上り詰めるなど強豪クラブの礎を築いた。

 就任5年間を振り返り、今後の活動などについて話を聞いた。(大谷 佳祐)

   ◇

−チーム発足の2012年から昨シーズンまで5年間監督として率いてきました。振り返ってみていかがですか。

 女子チームの指導経験がなく、打診があった時は悩みました。新たな挑戦と、東日本大震災がなければ発足しなかったチーム。最大被災地石巻の出身者として地域を元気にし、勇気づけたいと思い、引き受けました。その役割を全うした5年間でした。

−初年度は22戦20勝2分け。2部で圧倒的な強さで優勝しました。

 選手の大半は福島第1原発事故で休部した東京電力マリーゼに所属していたのでブランクがありました。しかし、一人一人が、サッカーができる喜びと1年で1部に昇格するという強い思いがあったからこその結果。選手を誇りに思う。

−MF佐々木繭選手ら、なでしこジャパンに定着する選手も出てきました。

 一人一人の長所を引き出すことを心掛けました。選手たちが、弱点の克服や武器を磨くなど努力してくれている。チーム全体の士気も上がるので、監督してうれしかったですね。

−13年から行った石巻での公式戦は無敗でした。

 震災から時間がたった今でも仮設住宅が多くあり、復興途上だと感じます。選手には被災地あってのチームで、希望の象徴だと話してきました。試合をすることに大きな意味があり、勝利して観戦に来た人たちの笑顔が見ることができて良かったのですが、1部で優勝する姿を見せられなかったのが心残りです。

−石巻ではサッカー教室やキャンプもありました。

 出身の渡波や大街道地区などを訪問しました。子どもたちはつらい経験があっても、サッカーをする時は笑顔になってくれた。キャンプも年々、声を掛けてくれる人が増えている。今後も石巻で試合をはじめ、教室などの支援をしたい。

−今季から新たに設置された強化育成本部の女子育成部長に就任されました。

 中学生の女子チームの選手育成と指導者を育てることが仕事になります。W杯優勝で知名度が上がった女子サッカーですが、まだまだ競技人口が少ない。県内に限らず東北全体で普及活動をして、底辺拡大に努め、リーグや日本代表で活躍できる選手の育成に全力を注いでいきたい。

■ちば・やすのぶ
 1971年、石巻市出身。石巻工高−順大出。東芝を経て1996年ブランメル仙台(現ベガルタ仙台)にMFで入団。99年引退。2002年仙台育成部コーチに就き、12年仙台L初代監督として就任。昨シーズンまでの5年間チームを率いた。45歳。


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「旧湊二小の人工芝グラウンドでサッカー教室 仙台L前監督ら指導(2017.02.15)」
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2017/02/20170215t13001.htm


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