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2016.11.22

国際高校生フォーラム、石巻西高が企画 震災経験を英語で発表

共同宣言を採択したフォーラム

「防災伝達ゲーム」で必死に状況を伝える西高の生徒たち

 「国際高校生フォーラム」(石巻西高主催)が15日、東日本大震災の最大被災地・石巻市の石巻専修大森口記念館で開かれた。

 地震や津波、ハリケーンなど世界各地で発生している自然災害に対する備えや心構えなど、高校生の視点で意見を交わした。14日は、石巻西高全校生徒581人と交流したほか、被災校舎などを見学して減災に理解を深めた。

 国際高校生フォーラムには、石巻西高(生徒581人)と西高と交流のある福岡県講倫館高のほか、アメリカ、韓国、台湾の高校生合わせて約650人が参加した。

 西高が掲げる「国際理解教育」と「防災教育」の一環として開いた。発表や進行などは全て英語で進められた。

 同校3年の鈴木美亜さん(17)は東日本大震災での経験や、津波到達点を知らせる「女川いのちの石碑」を設置する活動について紹介。講倫館高の生徒たち4人は、熊本地震の被害状況や石巻西高との交流について発表した。

 韓国の「基贊(ベイギーチャン)さんは、2014年4月に304人の死者・行方不明者を出した韓国の旅客船セウォル号沈没事故について説明。

 台湾の林、慈(リンユウツウ)さんは、2月の台湾南部地震について述べ、「世界中が手と手をつなぐことが、復興の手助けになる」と呼び掛けた。

 米国のアンドリュー・チェスニーさんは、自身が住む米中西部ミズーリ州で11年5月に起きた竜巻の被害を動画や写真を使って報告した。

 発表後、「災害について学び、解決策を提案していく」「世界中の同世代の若者と災害の意見交換していく」など、4項目を盛り込んだ共同宣言を採択した。

 石巻西高は、こうしたフォーラムを今後も継続していきたいとしている。

<伝達ゲームで学び合う>

 石巻西高で開かれた交流会では、簡易担架体験や防災伝達ゲームなどを通して防災について学びながら親睦を深めた。

 ゲスト参加者は、「基贊さん=韓国・韓(はん)民高=と、林、慈さん=台湾・南寧(なんにん)高=、アンドリュー・チェスニーさん=米国・ジョプリン高=の3人。

 外国人に想定された状況を説明し、どう行動すればいいかを伝える「防災伝達ゲーム」を学年対抗で行った。

 「海岸近くにいるときに大地震が発生。津波が起こる危険性があるため避難しなければならないが、車で移動しようにも道は大渋滞」という想定で、ゲームはスタート。各学年の代表は英単語をつなぎ合わせたり、絵を描いたりして避難方法を伝えた。

 ゲストたちに伝わったこととして、「地震が来たら津波が来るから高いところへ逃げてほしい」(1年)、「海から1キロ以上離れて高いところへ移動しよう。車は使わない」(3年)、「高いビルとか山に逃げよう。走りすぎないように」(2年)が挙げられた。

 布施恵美教諭が判断し、1番情報量が多い2年生が勝利した。

 前生徒会長の熊谷暦太さん(18)は「親睦を深めつつ、ゲームにすることで楽しみながら災害について学べたと思う」と話した。


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