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2016.09.02

石巻市立病院、5年半ぶり診療開始 期待担い患者受け入れ

開院した石巻市立病院

 石巻市が東日本大震災による津波で被災し、JR石巻駅前に移転再建した市立病院が1日開院し、5年半ぶりに診療を再開させた。震災で痛手を受けた地域医療の再生に向け拠点となる新病院の再出発に、関係者は期待を寄せた。

 震災前の急性期医療に特化せず、回復期などの医療にも対応。内科は患者の体全体を診る総合診療を展開する。患者に信頼され、満足度の高い良質なサービスの提供を目指す。

 この日は午前8時の外来受け付け開始を前に、開院を心待ちにして足を運んだ患者も見受けられた。2階の総合受け付けでは、担当職員が、紹介状の有無や受診する診療科を確認する対応に追われた。

 初日の外来患者は34人だった。市病院局は「開院日に混雑すると見込み、来院を避けた人がいたと思う。今後は再診や紹介の患者が増えてくるだろう」と見通しを述べた。

 診療科は内科、外科、整形外科、放射線診断科、麻酔科、リハビリテーション科の6科で、病床数は180床。震災前に対応していた急性期の患者だけでなく、回復期、慢性期と、切れ目のない医療を進める。

 新病院は鉄骨一部7階の免震構造で、延べ床面積約2万4000平方メートル。震災で1メートル近い津波被害を受けた地域に立地することから、病院機能は2階以上に確保した。建設費は約137億円。

 最上階の7階には、石巻地方で初めてとなる、がん患者が終末期を過ごす「緩和ケア病棟」(20床)を設けた。

 開成仮診療所で担っていた訪問診療を継続する。地域包括ケアシステムの一翼を担う在宅医療の支援病院として、関係機関との連携を強化していく。

 登庁前に訪れた亀山紘市長は「市立病院の再建は市民の要望が強かった事業。いち早く石巻地方の医療提供体制の再構築を図れるよう努めたい」と話した。

 伊勢秀雄病院長は「ホームグラウンドができたという実感だ。石巻を住みよい地域とするために医療の面から支えたい」と語った。

 外来の受け付け時間は初診が午前8〜11時、再診が午前8時〜11時半。診療は初診、再診ともに午前9時に始まる。土曜、日曜、祝日は休診。


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