NEWS 石巻かほく

このエントリーをはてなブックマークに追加
2016.08.16

帰ってきた小船〜東日本大震災と「第2勝丸」の奇跡 (2)

絵・石川かおり

 大津波が襲ってから、
 4年目の春

 漁村は、
 何ごともなかったように
 静(しず)まり返っていた


 死んだおじいさんには、
 娘(むすめ)がいた

 名前はさなえさんという

 漁村で生まれ、
 ふたりの子どもがいるお母さん


 りんりーん
 りんりーん

 さなえさんに、電話があった

 大津波で流された小船がはるかかなたの島で見つかったという知(し)らせだ

 小船は大うなばらをさまよい、
 6000キロの旅(たび)をしてたどり着いた


 島は、一年中暑い

 夕日がまぶしい海岸

 そこで涼(すず)んでいた女の人が、
 打(う)ち上げられた小船を見つけた

 船には「勝丸(かつまる)」と名前が書いてあった


 さなえさんは、こう思った

 「お母さんが津波で流されたまま見つかっていない
  きっとお父さんが捜(さが)しに行ったんだ」


※帰ってきた小船〜東日本大震災と「第2勝丸」の奇跡 (1)
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2016/08/20160814t13008.htm


スポンサーリンク

ページの先頭に戻る