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2016.06.12

「殿、利息でござる!」快進撃 客足落ちず イオンシネマ石巻

チケットが完売した「殿、利息でござる!」舞台あいさつ。初日から大入りとなった(5月7日、イオンシネマ石巻)

 今から約250年前の仙台藩吉岡宿(大和町)を舞台にした日本映画「殿、利息でござる!」が快進撃を続けている。公開から1カ月が過ぎたが、イオンシネマ石巻(石巻市茜平)は平日でも年配の観客層を中心ににぎわっており、勢いは衰えていない。

 福羽啓二総支配人は「これほど入るとは思わなかった。気仙沼方面からも見に来ている。予想を超える人気」と驚いている。平日でも入場者数が100人を超える回があるという。

 全国的には1日の上映回数は減る傾向にあるが、宮城が舞台とあって県内の映画館はまだ上映回数は多い。イオンシネマ石巻は10日現在、1日4回上映。劇場も2番目に大きい、客席数が300席余ある8番館で公開してきた。

 「本社からは(上映回数を)減らすよう指示があったが、石巻はまだまだ集客が見込めると考えた」。公開から1カ月以上が過ぎれば通常は1日1、2回と減るケースがほとんど。これに対し「殿、利息でござる!」の場合、まだまだ興行力があると見ている。

 だが、殺陣が一切ない時代劇にもかかわらず、なぜ人気を呼んでいるのか。

 作品の魅力について福羽総支配人は「予告編を見た限りでは単純なコメディーと思った。しかし、それだけではなかった。笑えて泣ける感動作になっていた。何より私欲を捨て、自分のためでなく町に活気を取り戻すために懸命に頑張る姿が、今の観客の心をとらえたのでは」とみる。

 キャストも阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、松田龍平らと、にぎやかなのに加え、多賀城市出身の千葉雄大も出演。さらにフィギュアスケーターの羽生結弦選手(仙台市出身)の殿様役が話題になったのも興行にプラスになった。

 「阿部サダヲが主役なんだが、観客の中にはチケットを買い求める時、羽生君の映画と言う女性もいた」

 シネコンに初めて足を運ぶ年配の人も多いようだ。「定員入れ替え制、座席指定といったシネコンのシステムに戸惑う高齢者が少なくない」と語る。

 「殿、利息でござる!」は、映画館から遠ざかっていた人たちも吸引、新たな客層を開拓するといった効果も生んでいる。

 「今月いっぱいは頑張りたい」

 宿場町だけでなく映画館にも活気をもたらしている。

<「ズートピア」「植物図鑑」も好調>

 「殿、利息でござる!」以外にも客足が好調なのが、ディズニーのアニメ「ズートピア」。「大型連休後に客足が伸びた不思議な映画。今でも1回で150人ほどが入る時がある。面白さが口コミで伝わって客層は幅広い。大人の観客の満足度も高い」(福羽総支配人)。

 若い世代に支持されているのが「植物図鑑」。ベストセラー作家・有川浩による恋愛小説の映画化。

 土、日曜ともなると、ロビーは子供から若者、高齢者らで熱気に満ちる。福羽総支配人は「このまま夏まで勢いを持続させたい」と期待する。


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