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2016.04.03

石巻・酒田間道路整備 「石巻河南道路」調査に着手

石巻市南境側から市西部を望む。三陸自動車道石巻女川IC(左)から西へ、みちのくウエストライン構想がある

 東北地方整備局は1日、石巻市と酒田市を高規格道路で結ぶ「みちのくウエストライン」構想のうち、石巻市内の「石巻河南道路」約10キロの調査に着手すると発表した。

 物流や観光、産業の活性化に期待がかかる東北の横断軸完成に向け大きな一歩を踏み出した。沿線自治体や経済団体が長年粘り強く運動してきた成果で、早期着工への機運が高まっている。

 整備局によると、石巻河南道路は国道108号を高規格化。三陸自動車道石巻女川インターチェンジ(IC)と石巻市西部を結ぶ案が持ち上がっている。

 整備局は有識者委員会を設置して概略ルートなどを検討する。環境アセスメントを含め調査には2、3年かかる見通し。有識者委が了承後、国土交通省に新規事業化を申請する。

 みちのくウエストライン構想は石巻−酒田間の国道47号、108号計約160キロを高規格化する。太平洋側と日本海側を結ぶ東北の大動脈になるとして、沿線自治体や経済団体が整備促進を国に要望してきた。

 石巻河南道路の調査着手について石巻商工会議所の浅野亨会頭は「長年の運動が実り、うれしい限り。横軸完成へのスタートラインに立てた。早期着工に向け気合を入れ直し、地元の力をより結集させた運動を進めたい」と決意を述べた。

 石巻市の亀山紘市長は「みちのくウエストラインの実現に向け大きな前進だ。事業が実現すれば、宮城と山形両県の自治体間の連携強化にもつながる」と語った。村井嘉浩知事は「石巻市内の渋滞解消や産業活性化が期待される。大変に喜ばしい」とコメントを出した。

 東日本大震災の被災地にとって高速交通インフラの整備は欠かせない。東北地方整備局の川滝弘之局長は「震災からの復興に不可欠な横軸だ。しっかり調査を進めていく」と話した。

■横軸交流も展開、沿線の経済団体が活動

 地域高規格道路新庄酒田道路と石巻新庄道路をつなぐ「みちのくウエストライン」の推進に向けては、宮城、山形両県の沿線経済団体が中心となって石巻・酒田間地域連携軸強化促進協議会(会長・浅野亨石巻商工会議所会頭)が1998年に設立され、国への要望活動など粘り強い運動を続けている。

 協議会前身の「石巻−古川高規格道路建設促進に関わる懇談会」が発足した1994年から数えて運動は22年。要望に加え、石巻・酒田間地域連携サミットやみちのくウエストライン少年サッカー大会などを両県沿線市町で持ち回り開催し横軸交流も深めている。

 ことし2月には沿線首長、議会議長でつくる石巻・新庄地域高規格道路建設促進期成同盟会(会長・亀山紘石巻市長)など関係2団体とともに中央要望。両県選出の国会議員や国土交通省幹部らに石巻新庄道路の早期整備を望む地域の熱意を直接伝えた。


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