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2016.01.09

過去・現在・未来つなぐ雑誌「石巻学」創刊 震災後の古里を支援

新たな石巻のコミュニティーの発信基地として創刊された雑誌「石巻学」

 石巻を愛する人たちによる冊子が誕生した。誌名は「石巻学」。

 創刊号には、出身者や在住者ばかりではなく、ゆかりのある人、縁あってつながっている人たちがそれぞれの立場から執筆や取材に協力。内容は地域に伝わる伝統行事から歴史、文化、産業、まちづくりまで多岐にわたる。

 東日本大震災後の石巻を何とかしようという人たちの熱い思いから生まれた「楽」術書である。

 「石巻学」プロジェクトを立ち上げ、発行したのは、石巻市生まれで作家、石巻若宮丸漂流民の会事務局長の大島幹雄さん(62)=横浜市=。

 雑誌を新たな石巻のコミュニティーの発信基地にしよう−という大島さんのアイデアに、郷土史家から学者、文化人、企業経営者、ジャーナリスト、芸能人と、それぞれの分野で活躍している人たちが賛同。プロジェクトが動きだしてから1年余を経て、1冊の本「石巻学」という形になった。

 内容は「石巻学」誕生にまつわる座談会をはじめ、釜谷地区の「大般若巡行」、全線開通した仙石線、コバルトーレ女川、慶長遣欧使節とさまざま。石巻地方の魅力や今の動きを紹介しており、創刊号にふさわしい石巻学へのプロローグ編になっている。

 古里を離れている人たちも協力。女優の鈴鹿景子さんは、生まれ育った石巻・橋通りのエッセーを寄せている。ラジオパーソナリティーの本間秋彦さんは、「離れて思う鮎川」というテーマでロングインタビューに答えている。

 興味深い連載もスタート。大島さんの「岡田劇場物語」をはじめ、「復活の企業」のトップバッターとしてヤマト屋書店代表取締役の阿部博昭さん、「石巻さかな族列伝」では石巻魚市場社長の須能邦雄さんが登場、それぞれの立場から街の再生、水産業の復興にかける思いを語っている。

 大島さんは「3.11後、自分が生まれた街石巻のために何ができるかずっと探してきた。自分なりに見つけた答えが、雑誌を作ることだった。『石巻学』で石巻の過去・現在・未来をつないでいきたい」と語る。

 「石巻学」は定価1500円(税別)。荒蝦夷(仙台市)発売。A5判、128ページ。


※荒蝦夷(あらえみし) http://homepage2.nifty.com/araemishi/


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