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2016.01.05

復興支援に貢献する人たち(4) パソコン指導、職業相談も

出張パソコン講座で丁寧に指導する高坂さん

◇NPO法人Switch・石巻NOTE就労就学コーディネーター・高坂岳詩さん(31)

 心に不調を抱えた若者の就労や就学支援などに取り組むNPO法人「Switch」(スイッチ、仙台市)の事業所の一つ「石巻NOTE(ノート)」で、2015年5月から活動している。高校生や大学生にパソコンを指導したり、就労相談に当たるなどして若者たちの「はたらく」「まなぶ」を後押しする。

 出身は奈良県広陵町。大阪の高校を卒業後、弘前大に進んだ。就職は東京。企業の社内ネットワークを運用するエンジニアになった。東日本大震災発生時も東京にいた。「震災前から地方の衰退が気掛かりだった。震災は、それを加速させるのではないか」。自分にできることは何か。模索が始まった。

子どもを応援

 復興を目指す東北の現地リーダーをサポートする人材を派遣するNPO法人「ETIC.(エティック、東京)」の「右腕プログラム」を知ったのは14年夏。募集団体の中で、子どもに焦点を当てて活動する「スイッチ」に引かれた。

 「子どもが『地域に残りたい、戻りたい』と思えるような街になれば、地方の未来もある。子どもを支援していくことで力になれるのではないか」。復興の手伝いもできる。飛び込んでみることを決めた。

 石巻に移り住み、パソコン指導などで1日最大10人の若者と向き合う。

 「事情、目的はさまざま。各自に合った教え方を工夫する。みんな吸収が早い」と穏やかに笑う。「資格を取りたい」「働きたい」。子どもたちの前向きな言葉に、やりがいを感じている。

協力企業増へ

 就労支援で力を入れているのが、インターンシップ(職業体験)とアルバイトを組み合わせた有給職業体験「バイターン」。職業体験をした後、気に入ればそのままアルバイトとして勤務し、正規雇用を目指してみる仕組みだ。

 実際に働いてみれば、向き不向きが分かる。企業側も働きぶりを見た上で判断できる。「協力してくれる企業を増やし、利用者が大人、社会と触れ合う機会をもっとつくりたい」と意気込む。「雇用のミスマッチを無くしたい。一般にも企業体験の機会が必要だ」と指摘する。

 「企業側も交え、働きやすく、職業選択できる仕組みをづくりを考えていきたい」と意欲を示す。

 スイッチは2月、石巻でバイターンなど中間就労をテーマにしたシンポジウムを開く予定だ。新年も忙しくなりそうだ。

■Switch
 高橋由佳代表。2011年3月2日設立。石巻NOTEは13年6月、石巻市鋳銭場に設置。IT技術向上やワークショップなどを展開する。ことし5月には仮設住宅居住者らを対象にした農園「イシノマキファーム」も開設した。
「特定非営利活動法人 Switch」 https://switch-sendai.org/


※復興支援に貢献する人たち(3) 車いすで自ら福祉活動
http://ishinomaki.kahoku.co.jp/news/2016/01/20160104t13004.htm


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