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2015.11.25

伝承施設・つなぐ館完成、記念式典 「がんばろう!石巻」看板隣

震災関連の資料などが展示されている南浜つなぐ館

 東日本大震災で壊滅的な被害を受けた石巻市門脇町に立つ「がんばろう!石巻」看板の隣接地に震災伝承施設「南浜つなぐ館」が完成し、現地で21日、記念式典があった。

 市内外からの来訪者に被災の記録や教訓を伝え、門脇町・南浜地区の歴史や被災前の町並みを振り返る場となる。

 つなぐ館は平屋のユニットハウスを活用し約40平方メートル。同市の公益社団法人「みらいサポート石巻」が市有地を借り、被災地のNPOを支援する基金「しんきんの絆」復興応援プロジェクトの助成で整備した。

 施設内の中央には、石巻専修大が製作した被災前の両地区の立体模型を配置。壁面には被害の概要を伝えるパネルを並べた。震災前後の両地区の変遷を撮影した動画も放映する。

 両地区一帯では国、県、市により、復興祈念公園が整備される。東北地方整備局によると、同館は「がんばろう!石巻」の看板とともに国営追悼・記念施設エリアへの移設を検討するという。

 看板は自営業黒沢健一さん(44)が2011年4月11日、津波で全壊した自宅兼店舗跡地にベニヤ板などを使って設置した。黒沢さんは「犠牲者の追悼と津波の恐ろしさを伝えようと活動してきた。看板とつなぐ館を見て、震災を五感で感じてほしい」と期待した。

 みらいサポートは、地元のスタッフによる震災の語り部事業も展開している。南浜地区出身で語り部を務める塩釜市の主婦高橋匡美さん(50)は「これまで当たり前だった日常の喪失が震災だと伝えてきた。つなぐ館はここに町があったと説明する際の助けになる」と語った。

 式典には約50人が出席。みらいサポートの大丸英則代表理事は「震災を経験していない人にも災害時の備えを考える機会となればいい」と話した。

 開館は土日祝日午前10時〜午後3時。入館無料。

 連絡先はみらいサポート0225(98)3691。


※つなぐ館 | みらいサポート石巻
http://ishinomaki-support.com/category/memory_cat/311memorial/


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