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2015.08.27

マイ硯作ろう 雄勝再生へ運動推進 彫刻家・武藤順九さん協力

マイ硯作りを楽しむ仙台市南材木小の子どもたち

 石巻市雄勝町の雄勝硯(すずり)生産販売協同組合は、みやぎ絆大使でローマ在住の石の彫刻家・武藤順九さんと協力し、「マイ硯(MY SUZURI)」運動を推進している。従来の形にこだわらず、自由な発想でオンリーワンの硯を作ってもらうことで、雄勝硯への関心、魅力を再認識してもらい、東日本大震災で甚大な被害を受けた町の復活、再生につなげたい考えだ。

 組合は、職人たちが彫る硯の固定観念に縛られず、さまざまな大きさや形の玄昌石の原石を活用し、子どもたちから大人までが硯作りを気軽に楽しめる取り組みを強化することにした。

 武藤さんは「日本の石文化の町・雄勝の復興と硯、墨、筆に代表される日本古来の文化再興を兼ね、子どもたちを中心とした幅広い人たちに、石と触れ合い、職人の協力を得て一生の思い出となるマイ硯作りの運動を進めていきたい」と意気込む。

 22日、武藤さんの母校である仙台市南材木小の児童や先生、保護者ら30人ほどが参加してのマイ硯作りがあり、参加者は武藤さんや組合員の指導を受け楽しく取り組んだ。児童らは、厚さ数センチの手のひら大の石を素材に制作。それぞれの石の形を生かし、富士山やフクロウなどをイメージして彫刻刀で彫る作業に精を出した。

 同小5年大宮一赳君(11)は「雄勝が日本一の硯生産地であることは授業で勉強しました。自分の硯が完成するのが楽しみ」と話した。

 組合は、マイ硯の制作を各種イベントのワークショップで体験してもらうことにしている。

 千葉隆志事務局長は「習字だけでなく、絵手紙などにも活用してほしい」と語り、硯ファンの拡大に力を入れていきたいとしている。

 雄勝硯は、1985年に国の伝統工芸品に指定されている。


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