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2015.05.17

ラジオ石巻・FM764のつぶやき(7) 復興への力

大型連休に石ノ森萬画館であったイベントで司会をする阿部さん

 私は会社勤めをしながら、ラジオ石巻のパーソナリティーや司会の仕事をしている。

 普段の仕事は、復興事業を請負う建設会社の事務兼CADオペレーター(見習い)である。CADとはパソコンで設計図を描くソフトことで、被災地の復旧、復興計画の策定に必要とされている。ことし4月に転職したばかりだ。

 転職の契機は、ラジオ石巻の中継コーナーを聞いたことだった。中継先は、石巻市にある「CDIキャリアスクール」。CADオペレーターを養成する教室だ。先生がインタビューの中でこう語っていた。

 「東日本大震災の震災需要で人手不足が続き、復興がうまく進まない。他県から大勢の人が働きに来てくれているが、やはり地元の人の力が必要だ」

 私は、震災で自宅が全壊。壊滅状態の故郷を見たときは、ただぼうぜんとすることしかできなかった。普通に建っている家を見るだけでねたましく思った。

 避難所と仮設住宅での生活を経験し、焦りだけが募る日々。ラジオで耳にした言葉に心を動かされた。

 これなら私も、復興を進める力になれるかもしれない。建設関係は全くの未経験だったけれど、教室に通い始めた。初めは不安だったが、先生方が丁寧に指導して下さり、試験に合格。念願の復興事業の仕事に就くことができた。

 まだわずかな力にしかなれないが、復興のつち音を響かせたい。そして、その音をラジオから伝えたい。二足の草鞋(わらじ)を履いて、復興に向かって力強く歩いていきたい。(パーソナリティー・阿部紗織)

■あべ・さおり 石巻市渡波出身。河南高卒。宮城学院女子大在学中に石ノ森萬画館でアルバイトを始め、その後入社。司会に興味を持ち、声優専門学校社会人コースへ。フリーとなり、ラジオ石巻では2010年から生放送と音楽番組を担当している。


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